レーススカートは「丈・シルエット・素材」がポイント…50代女性の“大人カジュアル”コーデ5選

写真:黒川ひろみ

年齢を重ねたら、可愛い服は着られない……そんな悩みも、着こなし次第で簡単に解決できます。『毎日たのしい 大人のカジュアルコーデ見本帖』(エムディエヌコーポレーション)の著者で、Instagramのフォロワー数7.2万人を誇る須藤理可氏(canaria)が、甘すぎない「レーススカート」のスタイリングを5パターン紹介します。

“甘さ”をコントロールしやすい「レーススカート」

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

「年齢を重ねたら、可愛い服は着られない」という声も耳にしますが、大好きなアイテムを、年齢を理由に「もう着ない」なんて決めてしまうのはさみしいと思います。アイテム単体で見れば、「可愛らしさ全開」のレーススカートもそのひとつかもしれませんが、選び方と着こなし方さえ気をつければ大人だって十分楽しむことができます。

私がレーススカートを選ぶときにこだわっているのは、くるぶしが隠れるくらいのマキシ丈。それからすとんとした落ち感と、裾に向かって広がるほどよいボリューム感です。こういったレーススカートはひざを出してしまえばものすごく子どもっぽくなってしまうし、タイトなシルエットになればコンサバ感が急上昇。シルエットと素材には抜け感があるものが、体形もカバーしてくれるし、大人のカジュアルにはしっくりきます。

そしてレーススカート自体は「甘さ100%」なので、メンズライクなスウェットやTシャツ、カットソーなどを合わせて甘さをほどよく引き算することも必須。逆に言えば、「甘さ0%」のトップスだって、いとも簡単に甘可愛いカジュアルコーデにしてしまう。そこも、レーススカートならではの魅力です。

ボリュームたっぷりでもすっきり着こなせる

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

歴代のレーススカートのなかでも溺愛しているのがZARAの「刺繍入りロングスカート」。裾に向かってふわりと広がるシルエットで、ボリュームもたっぷりなので最初は「さすがに、可愛すぎる?」と思い、試着も躊躇しました。

でも実際はいてみると、ボリュームがあっても腰回りがわりとタイトなのですっきり着られるし、ボリュームがあるからこそレースもきれいに見えることがわかり即虜に! 今では、私のワードローブに欠かせない1着になりました。

甘さ100%のスカートは、何を合わせたって甘さが足りないことはありません。なので、カジュアル度の高いカットソーやスウェットを合わせるのが私の定番。オーバーサイズのカットソーとも合わせることが多いのですが、腰回りがフィットしているおかげかもたつかずバランスよくまとまります。どんなトップスでも受け入れてくれる守備範囲の広さもこのスカートの魅力です。

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ 出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

絶妙なカットワークだから黒でも軽やか!

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

全体がレースになっていたり、レースの分量が多い黒スカートだとエレガントだったり、フォーマル感があったりしてカジュアルに取り入れるのは難しいなって思っていました。そんな悩みを解決してくれたのが、このレーススカートです。

切り替えから下だけにカットワークをほどこしているうえに、軽やかなコットン素材なのでエレガントになりすぎません。形は広がりすぎないAラインで、なおかつウエストにはほどよいフィット感。ダボっとしたトップスとも相性がよく、黒だけど抜け感のある大人のカジュアルコーデがかないます。

ボーダーも黒のスカートと合わせると、デニムなどとのコーデとはまた違った甘さのあるスタイルに。また、白のレーススカートよりも甘さ控えめなのでピンクのスウェットなどとも合わせられます。これまではレーススカートといえば白でしたが、黒を加えたことでコーディネートの幅もぐっと広がりました。

須藤 理可(canaria)
ファッションインスタグラマー

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