今永昇太を観客が総立ちで祝福 防御率0・84に「もっと下げてやろうとか思わない方がいい」

カブスの今永昇太(ロイター=USA TODAY Sports)

カブス・今永昇太投手(30)がまたまた快投を披露し、スタンディングオベーションを浴びた。18日(日本時間19日)のパイレーツ戦(リグリーフィールド)に先発し、7回を4安打無失点に抑える好投。援護に恵まれずに白星はつかず、開幕6連勝はお預けとなったが、驚異の防御率0・84。MLBの公式Xによると、新人投手の9試合に先発しての成績ではMLB歴代1位という。

7回、二死一、二塁と初めて得点圏に走者を出してピンチを迎えると、観客が総立ちで左腕に声援を送った。7個目の三振で切り抜けるとマウンドで雄叫びをあげ、大きな拍手に包まれた。88球を投げ終えた今永はメジャートップの防御率について「本当に気にしていない。もっと下げてやろうとか、そんなことは一切、思わない方がパフォーマンスはいい」と冷静に話した。

試合はスコアレスで迎えた9回にモレルの中前適時打でサヨナラ勝利。「2番・右翼」でスタメン出場した鈴木誠也は4打数無安打に終わったが、4回、二死一塁で右中間への大飛球を走りながら好捕してサポート。両手を上げてグラブを叩いた今永は「鈴木選手のプレーにすごく助けられました。今日の試合で勝つにあたって、彼のプレーは大きかったと思います」と感謝した。

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