BreakingDown公式レフェリーの鬼木貴典氏がステージ4の癌告白 治療継続断念に支援求める声多数 BD溝口COOも「すぐに会えますか」

鬼木貴典氏【写真:山口比佐夫】

「クラウドファンディングしませんか」の声が続々

格闘技エンターテインメント「BreakingDown」の公式レフェリーを務める鬼木貴典氏が18日、自身のXでがんと闘病中であることを明かした。6月2日にアリーナ立川立飛で行われる、「BreakingDown12」は辞退する意向だ。

BreakingDownファンにはおなじみの鬼木氏。自身のXで衝撃の告白だ。「私、鬼木貴典はこれまでメインレフェリーとしてお手伝いさせて頂いていた、次回大会のブレイキングダウンのお仕事を辞退させて頂くことになりました」と切り出し、その理由としてこう続けた。

「理由と致しましては、ステージ4の癌です。数年前から患っていたのですが、病状が悪化し足が思う様に動かなくなり、サイドステップ、バックステップなどレフェリーに必要な機敏な動きが出来なくなりました。今は筋肉が日々減少し歩くだけでも身体に激しい痛みが走ります。医師からもこれ以上手立てがありませんと告げられ、医師から告げられた余命も残り2ヶ月をきりました」

さらにこのタイミングでの公表となったことには、「4月、友人の医師の紹介もあり、最後の頼みの綱で、保険の効かない自由診療(全額自費負担)を受けることにしました。既に5度診断を受け、癌のマーカーの数値、黄疸の数値も下がり希望の光が見えましたが、全ての治療を行うと1000万円以上かかると聞かされ、治るかもわからない病気に、そして私がこの世からいなくなった後に家族に迷惑をかけるわけにはいかないもいかないと思い、自分の運命を受け入れ、治療を続けること断念しました」と説明。

「私には、21歳の長男、13歳の次男、11歳の三男、8歳の長女がいます。病気のことを、治療を断念したことを直接子ども達に伝える勇気を持てず、また4人の子ども達の目を見てこの話をすると、『死を受け入れる』という自分の覚悟が薄れてしまう気がしていて」などと続けた。

そして「一レフェリーでしたが、現場に行くと、いつも未来さんや海さん、溝口さんをはじめ運営の方や選手が声をかけてくれて、本当にやりがいのある仕事でした。本音では次の大会もレフェリーをやりたかったので残念です。以降は自宅にて食事などを工夫し、ストレスがたまらない様に、好きな格闘技やブレイキングダウンを視聴しながら残りの人生を楽しみたいと思ってます」と無念さもにじませた。

鬼木氏の衝撃の告白にネット上では「クラウドファンディングしませんか」「クラファンやるなら絶対寄付します」「諦めるのはまだ早いです。できるなら協力させてもらいます」などの声が。

BreakingDown関係者からもさまざまな声が上がる中で、BreakingDownCOOの溝口勇児氏は鬼木氏の投稿を引用し、「鬼木さん、すぐに会えますか」と呼びかけていた。ENCOUNT編集部

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