【宿根草ガーデニング】狭い庭やベランダでも育てられる「小型の宿根草」厳選7種

ガーデナー歴30年の筆者が太鼓判!「宿根草をコンパクトに整える裏ワザ」も伝授します

宿根草は一度植えると何年も繰り返して花を咲かせます。

年々大きく育つので広い庭でしか育てられないと思われがちですが、コンパクトにまとまる品種を選べば、小さな庭やベランダでも栽培可能です。

今回はガーデニング歴30年の筆者が経験をもとに、狭いスペースにも植えられる小型の宿根草を参考価格とともに紹介します。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「小型の宿根草」狭い庭やベランダでも育てられます!

小型の宿根草おすすめ7選

【写真1枚目/全9枚】爽やかな「花と葉」両方楽しめる「アルケミラ・モリス」他、2枚目以降の写真でコンパクトな庭でも育てられる「小型の宿根草」を紹介していきます!
  • スカビオサ
  • エキナセア
  • ゲラニウム
  • シレネ・ユニフローラ
  • ミヤコワスレ
  • ティアレラ
  • アルケミラ・モリス

今回ご紹介する宿根草はこの7種です。記事最後には「宿根草をコンパクトに整える裏ワザ」も伝授!どうぞゆっくりとご覧くださいね。

小さな庭をナチュラル&オシャレに演出する「小型の宿根草」

スカビオサ

立体感のある涼やかな花を咲かせる「スカビオサ」
  • 学名:Scabiosa
  • 科名・属名:スイカズラ科マツムシソウ属

草丈30センチほどでドーム型にまとまるスカビオサ。ブルーや紫の花は清涼感があり、つぎつぎと途切れることなく開花します。

乾燥した土壌を好むので、水はけのよい場所に植えましょう。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

エキナセア

中心部と花弁のコントラストが美しい「エキナセア」
  • 学名:Echinacea
  • 科名・属名:キク科ムラサキバレンギク属

エキナセアは盛り上がった中心部を細い花弁が囲む姿が個性的。カラーバリエーションが豊富で、初夏から秋まで長い期間咲き続けます。

暑さと乾燥に強く、夏花壇の主役として最適です。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

ゲラニウム

野趣あふれる上品な花が印象的な「ゲラニウム」
  • 学名:Geranium
  • 科名・属名:フウロソウ科フウロソウ属

切れ込みが深く入る葉がこんもりと茂り、野趣あふれるゲラニウム。茎が地面をはうように伸び、マット状に愛らしい花が咲き広がります。

暑さが苦手なので夏の直射日光は避けましょう。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

小型の宿根草なら、コンパクトな花壇やベランダでも育てられる!

シレネ・ユニフローラ

ユニークで可憐な白い花を咲かせる「シレネ・ユニフローラ」
  • 学名:Silene uniflora
  • 科名・属名:ナデシコ科マンテマ属

シレネ・ユニフローラは花の後ろが風船のようにふっくらしているのが特徴。横に広がりながら花壇の縁からしだれるように咲く姿が可憐です。

蒸れを嫌うので風通しのよいところで育てましょう。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

ミヤコワスレ

順徳上皇の伝説に由来してこの名がついたといわれる「ミヤコワスレ」
  • 学名:Miyamayomena
  • 科名・属名:キク科ミヤマヨメナ属

大人シックなたたずまいが魅力のミヤコワスレ。小菊に似たブルーや紫の花が和の風情を漂わせます。

花もちがよいので、切り花にして室内で楽しむのもおすすめです。

※参考価格:300~400円前後(3号ポット苗)

ティアレラ

白い花が日陰に映える「ティアレラ」
  • 学名:Tiarella
  • 科名・属名:ユキノシタ科ズダヤクシュ属

ティアレラは白い花とピンクのシベがキュート。三角帽子のような形の花を立ち上げ、半日陰の庭を明るく彩ります。

葉にクッキリと浮かび上がる赤い葉脈が鮮やかです。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

アルケミラ・モリス

葉も花も楽しめる「アルケミラ・モリス」
  • 学名:Alchemilla mollis
  • 科名・属名:バラ科ハゴロモグサ属

5~7月にかけて控えめな黄色い花が咲くアルケミラ・モリス。花のない時期は美しい葉がリーフプランツとして活躍します。

水をはじく葉にたまる雨上がりの水玉がキレイです。

※参考価格:300~400円前後(3号ポット苗)

宿根草をコンパクトに整える「3つの裏ワザ」

Olena Rudo/shutterstock.com

裏ワザその1:花が咲き終わったら短く切り戻す

花が咲き終わったら茎を短く切り戻しましょう。うまくいけば脇目から新しい花が開花するかもしれません。

茂り過ぎた葉を摘み取ると全体がスッキリしたフォルムに整います。

裏ワザその2:広がり過ぎたら間引きする

宿根草のなかにはこぼれ種からも繁殖して新しい株を作るものも。ほふくする品種はすき間をみつけてどんどん広がります。

増え過ぎた芽は間引きして、制限しながら育てましょう。

裏ワザその3:強過ぎる植物は使わない

繁殖力が旺盛で強健な植物を植えると、ほかの植物が負けてしまいます。

どの植物もバランスよく育つように、性質が強過ぎる品種は避けたほうが無難です。

コンパクトな草姿の宿根草で、ナチュラルな小庭を演出

小型の宿根草は主張し過ぎない草姿で、周りの植物とうまく調和します。

植え替える手間がかからず、ほったらかしでも元気に育つので初心者にもおすすめ。

ドーム型にまとまるものや、背丈が高くてもスマートな草姿のものをうまく組み合わせて、小さな庭を野原のようにナチュラルな空間として演出してみましょう。

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