シティが前人未踏のPL4連覇達成! MVPフォーデンが殊勲の2ゴール【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ最終節、マンチェスター・シティvsウェストハムが19日にエティハド・スタジアムで行われ、3-1で勝利したシティがプレミアリーグ4連覇を達成した。

ミッドウィーク開催の第34節延期分のトッテナム戦を2-0で制し、アーセナルを2ポイント差で上回って首位に浮上したシティ。前人未踏のプレミアリーグ4連覇に王手をかけたグアルディオラのチームは、本拠地エティハド・スタジアムで9位のウェストハムを迎え撃った。

モイーズ体制ラストマッチもエティハドで7連勝中の相性がいいハマーズとの大一番に向け、スペイン人指揮官は先発1人を変更。コバチッチに代えてドクを起用した。

4連覇が懸かる大一番となったが、3連覇中の王者はその重圧をモノともしない最高の入りを見せる。開始2分、ペナルティアーク付近でベルナルド・シウバから横パスを受けたフォーデンが絶妙なファーストタッチでスムーズにシュート体勢に入り、無回転気味の鋭い左足ミドルシュートをゴール左上隅に突き刺した。

前日にリーグMVPに輝いた至宝の鮮烈な一撃で早々にリードを手にしたシティは、以降もハマーズを自陣深くに押し込む。7分にはボックス手前左からデ・ブライネが鋭いミドルシュートでGKアレオラにファインセーブを強いる。

危なげなくゲームを進めるホームチームは、以降もドク、ロドリと続けて決定機を作り出すと、再びアカデミー育ちの至宝が眩い輝きを放つ。18分、中盤でのベルナルド・シウバの見事なプレス回避から局面を打開。ドクがボックス左に持ち込んで丁寧なグラウンダーの折り返しを供給すると、これをゴール前のフォーデンが左足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んだ。

この追加点で優勝に大きく近づいたホームチームだが、前半でアウェイチームの心を折るべく攻勢を継続。ハーフコートゲームを展開する中、再三際どいシーンを作り出すが、決め切るまでには至らない。

すると、前半終盤にはクドゥスに際どいファーストシュートを許すと、42分には左CKの流れからゴール前のクドゥスに見事なオーバーヘッドシュートを突き刺され、点差を1点に縮められた。

前半終了時のアーセナルvsエバートンのスコアが1-1と依然として優位な立場で試合を折り返したシティ。後半も引き続き相手陣内でプレーを続ける。

決定機まであと一歩という状況が続いたが、頼れるオーガナイザーが決定的な仕事を果たす。59分、右サイドで押し込んだ流れからボックス内のベルナルド・シウバがマイナスに落としたボールをロドリが右足シュート。このグラウンダーシュートがゴール前の密集を抜けてゴール右隅に決まった。

この3点目でハマーズの心を折ることに成功したシティは、ここからゲームコントロール優先の戦い方にシフト。相手陣内でボールを動かしながらドクやハーランドも無理のない仕掛けから、さらなるゴールを目指す。

その後、試合終盤にウェストハムのセットプレーからソウチェクにゴールネットを揺らされるが、ここは完全に腕に当たっておりノーゴールの判定に。

冷や汗をかいたものの、このまま2点差を維持して危なげなくクローズに成功したシティが、最終節までもつれ込んだアーセナルとの熾烈なタイトルレースを制してイングランド史上初のリーグ4連覇を達成した。

なお、偉業を成し遂げたグアルディオラのチームは、来週末にウェンブリーで行われるFAカップ決勝のマンチェスター・ダービーで有終の美を目指す。

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