「日傘といえば白or黒」はもう古い? 傘ソムリエが教える“トレンドカラー”“正しい持ち方”とは

近年、さす男性も増えてきた「日傘」について調査した。

日頃から気をつけたいのが紫外線。紫外線の中でもUVA波は5月にピークを迎え、真夏に比べて日差しが弱いと感じる今の時期でも注意は必要です。有効な対策の一つとして挙げられるのが「日傘をさすこと」。暑さ対策にも効果を発揮する日傘ですが、様々な種類や色がありどれを選べば良いのか迷うところ。定番カラーは白と黒ですが、紫外線を防ぐにはどちらが良いのでしょうか? 選び方について“傘ソムリエ”の土屋さんに話を聞きました。

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【写真】効果激減!「間違った日傘の持ち方」

「最近はUVコーティングの技術が進化していて、紫外線を防ぐ目的であれば何色でも違いはありません」(土屋さん)

昔は紫外線を防ぐコーティングはブラックカラーしかなく「日傘の裏地は黒」というのが当たり前だったのが、現在は様々な色でUVカットコーティングが実現しているそうです。

その上で日傘の色選びについて、「自分に合ったものを選べる時代になりました」と土屋さんは言います。例えば表地が黒など、暗い色の場合は照り返しの光を吸収するため視認性が良くなるそう。その一方で頭と傘の間に熱がこもりやすくなり、暑さ対策としては白などの明るい色に劣るのだとか。逆に明るい色だと遮熱効果が若干高まり、顔色が明るく見えるなどのメリットが。カラーによってそれぞれの良さがあり、機能性はもちろんファッションアイテムとしても選択肢が広がっているようです。

日傘のトレンドについて土屋さんいわく、「くすみカラーの日傘が続々と登場しています。ニュアンスカラーとかスモーキーカラーと呼ばれるような色が登場していて、服装に合わせやすくなっています」とのこと。

「過去の日傘文化を考えると、くすみカラーの登場など到底想像できませんでした」と土屋さん。くすみカラーは性別や年齢を問わずに使いやすいのが特徴で、こうした“ユニセックス製品”が増えている背景には男性の使用率増加など、性別・年齢問わず日傘が浸透しつつあることが要因としてあるようです。

ちなみに、正しい日傘の持ち方を知っていますか? 答えは「垂直に持つ」ことだと土屋さんはアドバイスします。肩に添わせるような持ち方をすると傘部分が斜めになり、日に当たる部分が増え望ましくないそうです。

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日傘をはじめ、日焼け止め・サングラス・アームカバーなど紫外線を防ぐアイテムは多々あります。これからどんどん強くなる紫外線、体を守るための対策を一考するのがいいかもしれません。

(取材・文=宮田智也)

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