TRFのYU-KI 女性歌手限定ロックフェス 5年ぶり登場「ものすごく刺激を受けた」名曲を披露

TRFのYU-KIが18日、東京・日比谷野外大音楽堂にて開催された、SHOW-YA主催の女性歌手限定のロックフェス『NAONのYAON 2024』に出演した。2019年以来、5年ぶりの登場に満員の観客から大歓声を浴びた。

『NAONのYAON 2024』は、女性5人組ロックバンドのSHOW-YAがプロデュースを行い、1987年に初開催。都市型フェスのパイオニアとも言われ、出演者が全て女性。その日限りの驚きのアーティストのコラボレーションが話題を集めている。18回目となった今年は、YU-KIの他、初出演となった麻倉未稀や相川七瀬、約2年ぶりに活動を再開したSILENT SIRENなど、22組50人の女性ミュージシャンが出演した。

そんな歴史あるイベントに彩りを加えたYU-KIは、TRFとして1993年にデビューすると、『EZ DO DANCE』や『BOY MEETS GIRL』をはじめ、数々の国民的ヒット曲を生み出し、1995年には「輝く!日本レコード大賞」を受賞。トータルで2200万枚以上のCDセールスを記録するなど、日本のダンス&ボーカルの礎を築いた。今年2月には、デビュー30周年を締めくくる記念ライブを日本武道館にて開催した。

この日の東京は、気温が28度まで上昇。初夏の陽気を見せた日比谷野外大音楽堂には、満員の観客が詰めかけた。18時を過ぎ、段々と涼しさを感じられる夕暮れ時に、MCを務めたSHOW-YAのボーカル・寺田恵子が、「久々の登場になります!YU-KI!」と呼び込むと、野音の観客は大歓声でYU-KIを迎えた。

華やかなアイスブルーのコートに身を包んだYU-KIは、『masquerade -30th Version for Budokan-』を披露。持ち前の伸びやかな歌声と、軽快なステップで一瞬にして野音の空気感をYU-KI色に引き込んでいく。YU-KIは、「皆さんこんばんは!元気そうだね!」と、呼びかけると、「YU-KI!」と、負けじとオーディエンスが呼応。「良い感じの夕暮れになってきたね!5年ぶりにNAONのYAONに参加させていただきます。生の演奏で歌うということがあんまりないので、今日はいつもと違うアレンジで歌うことが出来てとっても嬉しいです。ありがとう!」と思いを言葉にした。

コートを脱ぎ捨て、「いくよ!」と叫んだYU-KIは、TRFの代名詞とも言える名曲『EZ DO DANCE -Version 2023-』に移行。SHOW-YAのドラム・角田"mittan"美喜を中心に、この日限りで編成されたバンドメンバーがかき鳴らす重厚感満載の演奏をバックに、ステージを縦横無尽に舞いながら圧巻のパフォーマンスを見せる。野音のオーディエンスも全員で手を振り、ジャンプをし、多幸感に溢れる空間を創り出していた。

約17分間に渡って繰り広げられたパフォーマンスのラストには、TRFを語る上で欠かせない楽曲『survival dAnce ~no no cry more~』を全員で合唱。
一夜限りのスペシャルな時間を野音に集まった観客へ届け、爆発的な盛り上がりを見せた。寺田とのMCでは、寺田が「いつも思ってるけどすごい盛り上がりで。みんな知ってるもん!ヒット曲いっぱい持ってる人は強いね!」と絶賛。YU-KIは「聞いてくださっている皆さんのおかげです。ありがとうございます!」と、何度も感謝の言葉を口にした。

パフォーマンスを終えたYU-KIは「NAONのYAONに出させていただくと、本当に音楽が好きな方がたくさんいらっしゃっているなと感じて、さらにすごく気候も良い時期に開催されるので、皆さんリラックスしながら楽しんでいただけたのかな」と、充実感を溢れさせながら振り返った。

そして「今日は大先輩方がたくさん出演されていて、自分がステージに上がる前、先輩方のパフォーマンスにものすごく刺激を受けたんです。頑張ろうっていう気持ちが湧いてきたのと同時に、若干緊張しました」と、心境を明かした。

YU-KIは、「今日は楽しみながらも、バックヤードでは学びの一面もあって、自分にとって本当に充実の一日になりました」と、笑顔で頷いた。

(よろず~ニュース編集部)

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