井上尚弥、米メディア最新PFP2位後退 ヘビー級4団体統一ウシク1位浮上「事実上ボクシングを完全制覇」各媒体続々発表へ

井上尚弥【写真:荒川祐史】

米スポーツメディア「スポルティング・ニュース」が発表

米スポーツメディア「スポルティング・ニュース」は19日(日本時間20日)、ボクシングの最新パウンド・フォー・パウンド(PFP)を発表。前日にサウジアラビア・リヤドで行われた世界ヘビー級4団体統一戦でタイソン・フューリー(英国)を判定で破り、史上初のヘビー級4団体統一を達成したオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が3位から上昇し、1位に輝いた。1位だった世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位に後退した。

同メディア「ボクシング界パウンド・フォー・パウンド最高の12選手:ウシク、イノウエ、クロフォードが名を連ねる神話的ランキング」と題し、無敗の2階級4団体統一王者が上位に並び立つ最新PFPを発表し、3位だったウシクを1位、1位だった井上を2位とした。2位だったテレンス・クロフォード(米国)も3位に後退した。

記事では「世界ヘビー級4団体統一王者オレクサンドル・ウシクがPFP最強だと言うのは、この時期のリヤドがとても暑いと言うのと同じようなことだ」とフューリー戦が行われた開催地にかけ、文句なしの1位と説明。「事実上、ウシクはボクシングを完全制覇した。2012年ロンドン五輪王者の俊敏で知的なサウスポーは、プロキャリアでも同じく成功した。そして、PFPのスーパースターの定義そのものである」と手放しで絶賛した。

体格差がありながら、9回にラッシュからダウンを奪取。記事では「身長とリーチの大きな差があったにもかかわらず、ウシクは魅惑のヘビー級の真の王者が自分だと証明した」と試合内容も評価した。

PFPを巡っては井上が6日にルイス・ネリ(メキシコ)を破り、多くのメディアで1位に君臨していたクロフォードとどちらが1位に相応しいか、各メディアで議論が勃発。世界で最も権威のある専門誌「ザ・リング」は井上を上昇させ、1位に位置付けた。「スポルティング・ニュース」もそのひとつだったが、ウシクの快挙を受け、入れ替えた形だ。ここから各メディアが続々と最新PFPを発表していくとみられ、ボクシングファンの注目を集めそうだ。

THE ANSWER編集部

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