DataRobotが日本市場への投資を強化、東京リージョンでのSaaS提供とSMB向け新ライセンスを発表

by 三柳 英樹

米DataRobotは17日、日本市場へのさらなる投資強化を発表した。今回の投資には、アジア太平洋地域の初めてのリージョンとして東京リージョンでのSaaS提供、中小企業(SMB)に向けた新たなライセンス価格での提供が含まれており、それぞれ2024年の夏の実現を目指す。DataRobotは、インフラとサービスの両面の支援を通じて、日本のAI活用の推進に努めていくとしている。

DataRobotは、これまで数多くの日本企業を支援してきたが、近年、生成AIの活用が拡大するにつれて、データ保護やデータレジデンシーなどのセキュリティに対するニーズは一層高まっていると説明。こうした顧客ニーズに応えるため、DataRobotはアジア太平洋地域の初めてのリージョンとして、Amazon Web Services東京リージョンでの提供を行い、これにより日本の企業は国内にデータを保ちながらDataRobotを活用することが可能になるとしている。

また、事業規模に関わらず予測AI・生成AIを使用して価値を提供するため、SMB向けの新たなライセンス価格での提供も開始すると発表。この取り組みにより、中小企業だけでなく、地方自治体や教育機関などへのサービス提供にも注力し、エンタープライズ企業のみならず幅広い分野でのAI活用の普及に貢献するとしている。

DataRobotジャパン カントリーマネージャーの馬場道生氏は、「東京リージョンでフルマネージドのDataRobotを提供することは、日本における当社のAIプラットフォームへの需要の高さを証明するものです。日本でのAI導入はますます盛んになっており、今後より多くのお客様のAI導入の道のりをサポートできることに大変喜びを感じています。我々とパートナーが提供するテクノロジーとサービスによって、お客様がAIからビジネス価値を最速で享受するという当社のミッションを推進できることを嬉しく思います」と述べている。

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