堤防決壊や漏水せき止める 梅雨や台風シーズンを前に水防訓練 三重・雲出川

By 三重テレビ放送

梅雨や台風など降水量が増える季節を前に19日、水害に備える大規模な水防訓練が三重県津市の雲出川で行われました。

出水期に備えて国土交通省や三重県などが開いたもので、水防に関係する57機関から約730人が参加し、三重県の一見知事が「組織が連携すれば災害に対応して人命を救うことができる」と呼び掛けました。

訓練は伊勢湾台風級の超大型で猛烈な勢力に発達した台風が上陸し、雲出川で氾濫警戒情報が発表されたと想定して行われました。

会場では地元の消防団の指導のもと、三重大学の学生も参加して土のうを作る訓練が行われたほか、堤防決壊を防ぐシート張りや、漏水をせき止めるための土のう積載訓練などが実施され、参加した人たちが非常時の手順などを確認しました。

また、2台のポンプ車を用いて、宅地や農地に流れ込んだ水を川に流す排水訓練も行われました。

国土交通省では、今後も各関係機関と連携を密にしてこれからの出水期に対応したいとしています。

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