「大谷翔平のような選手は見たことがない!」ド軍移籍後、初のサヨナラ打に米記者絶賛! 史上2人目の両リーグMVPに期待感「歴史に名を刻むかも」

名門球団で刻んだ初のサヨナラ打に敏腕記者も舌を巻いている。

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地5月19日、本拠地で行なわれたシンシナティ・レッズ戦に「2番・指名打者(DH)」でスタメン出場。延長10回にドジャース移籍後初となるサヨナラ適時打を放ち、チームの3連勝に大きく貢献。ナ・リーグ西地区首位をガッチリキープする会心の勝利を手繰り寄せた。

2対2で迎えた10回裏2死一、二塁の絶好機に背番号17がバッターボックスに入った。大谷は相手5番手アレクシス・ディアスが投じた6球目の直球を弾き返し、右翼線へのタイムリーヒット。自身4年ぶりとなるサヨナラ打に大谷は笑顔が溢れ、一塁ランナーのウィル・スミスとハイタッチ。あとから合流した同僚たちにもみくちゃにされながら、最後はドリンクボックスに入っていた大量の水をかけられ全身ずぶ濡れに。手荒い祝福を受けるも、日本人スターは爽やかな表情で勝利の余韻に浸った。
シーズンが開幕してからの1か月は得点圏打率の低さが指摘され、「チャンスに弱い」と一部で苦言を呈されることもあったが、会心のサヨナラ打で周囲の雑音を一蹴した。

この場面にはドジャース専門記者も興奮を隠し切れなかった。専門メディア『Dodgers Nation』のダグ・マッケイン氏は自身のX(旧ツイッター)に「ショウヘイ・オオタニがドジャースの選手として、初のサヨナラヒットを達成した!」と書き始め、殊勲打のシーンを共有。「DHのみでMVPを受賞した選手は見たことがないが、ショウヘイ・オオタニのような選手も見たことはない。このような瞬間はオオタニが歴史に名を刻むのを助けるだろう」と、卓越した打棒を絶賛。史上2人目となる両リーグでのMVP受賞に太鼓判を押した。

試合後のインタビューでは、「単打でいいので、なんとかヒットで終わらせたかった。いい形で終われて良かった」と振り返った大谷。常勝軍団の主軸として確固たる地位を築き、チャンスの場面でヒーローになる姿は、まさにスーパースターだからこそ成せる一振りだった。

構成●THE DIGEST編集部

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