「もうゲーム開発続ける予算ないのに」追加コンテンツ待つファンの声に売上不振の個人開発者が切ない悩み吐露

「もうゲーム開発続ける予算ないのに」追加コンテンツ待つファンの声に売上不振の個人開発者が切ない悩み吐露

個人開発によるゲームの発売も珍しくなくなった昨今ですが、リリースしたゲームが成功を納められるかは当然また別の話です。そんな厳しい世界に身を置くある個人開発者が、商業的な成功を納めたとは言えない自身の作品について、ある切ない悩みを共有しています。

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ファンの質問を蔑ろにしたくないもののサポート終了は伝え辛い…

ワードパズルRPG『Words of Yendor』を開発したSandorHQ氏が自身のSNSを通じ吐露した悩みとは、サポートを終了する予定の本作について、ファンから「追加のストーリーやイベントはありますか?」との質問を受け、どう返答していいかわからないというもの。SandorHQ氏の語る所によればゲームの品質と奥深さには誇りを持っているものの、売上は投資額の10%も回収できていないといいます。そのためこのゲームにこれ以上のコストをかける余裕は持てないと判断し現在は他のプロジェクトに移行したそうです。

しかし、これまでユーザーからの質問やサポートの要請に必ず回答してきたというSandorHQ氏は、バグ修正を除き以降の開発を終了する予定ではありながら、質問を無視してゲームが完全に放棄されているように見えるのは不本意であるとして何とか返答したいと語ります。

正直な回答を勧める意見多くも開発者に寄り添ったドライな声も

投稿への返答では「コミュニティに正直かつ率直であることが開発者にとって最善」といった具合に、やはり正直に真実を返答する意見が大多数を占め、評価を得ていました。一方で「財務について詳しく語る必要はない。」「そもそも無料で更新を続ける義務はない」などのドライではあるものの違った角度から開発者に寄り添う意見も多く、印象的に映りました。サポートの停止発表が否定的なレビューや「死んだゲーム」とのレッテルが貼られることに繋がることへの懸念が、こういった意見の背景にあるようです。

なお、件の『Words of Yendor』は確かにレビュー数は18と少ないもののその評価は概ね好評。Wordleのような言語パズルを媒介にローグライク要素を持つアドベンチャーRPGが楽しめるといいます。無料のデモ版も用意されているため一度遊んでみてはいかがでしょうか?

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