柔道女子48キロ級でパリ五輪代表の角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)は、〝五輪の重圧〟と格闘中だ。
角田は20日、母校の東京学芸大で行われた公開練習に参加。3月に行われたグランドスラム(GS)アンタルヤ大会では優勝したものの、大会中に左ヒザを負傷するなどケガに悩まされている。現在のコンディションについて「今もあまり調子はよくない。まだ治っていないかなという状況」と明かした。
世界選手権では21年大会から3連覇中と国際大会の経験は豊富だが、五輪への出場はパリが初めて。「今までの試合では、2か月以上前でのケガにはそこまで焦りを感じていなかった。ただ五輪になると『(チャンスは)1回しかない』という部分も含めて、あと2か月しかないという感覚になってしまう。いつもより焦りは強い」と不安を口にした。
さらに、周りからの反響にも違いがあるという。「世界選手権だと終わった後に『優勝おめでとう』と声をかけられることが多いけど、五輪だと出場が決まってから応援してもらえる。結果が自分ではなく周りに返すものと感じていて、結果を出さないといけないというプレッシャーを感じる」と語った。
それでも、打開策は練習あるのみだという。「練習をして不安をとって、自信をつけて試合にいくしかない。できることをやっていく」と強調。五輪初出場での金メダルに向け、決意を新たにした。