ご祝儀袋における『バッドマナー』5選…タブーと言われている理由と正しい包み方

お祝い事に現金を包む『ご祝儀袋』は作法に倣って

結婚式や出産祝い、七五三、入学祝いなど、お祝い事に現金を贈る人は多いですよね。現金をそのまま手渡すことは失礼とされているため、ご祝儀袋に包んで手渡す方法が一般的です。

お祝い事にご祝儀袋に包んだ現金を贈る際は、ご祝儀袋の作法に倣って包むことが重要です。

誤った書き方や包み方をしてしまうと、「失礼だ」「縁起が悪い」と相手を不愉快にさせてしまう恐れがあるので注意しましょう。

理由は?ご祝儀袋における『バッドマナー』5選

ご祝儀袋において、どのような包み方や書き方がタブーとされているのでしょうか。ここではご祝儀袋における『バッドマナー』を紹介します。

1.包む金額とご祝儀袋のデザインが合わない

一般的に包む金額とご祝儀袋の見た目は、それ相応のものを選ぶべきと考えられています。例えば、少ない金額に豪勢なデザインのご祝儀袋を選んでしまうと、内容と見た目が合っていないので、贈られた側を困惑させてしまうからです。

相場より低い金額を包む場合は、水引がシンプルに印刷されたものを選んだり、相場であればシンプルな水引飾りがついたものを選ぶ人が多いです。

相場より高額な金額を包んでいる場合は、内容と見た目が合うように、それ相応の豪勢なご祝儀袋を選ぶことをおすすめします。

2.目上の人に対してカジュアルなデザインのご祝儀袋を使う

最近はさまざまなデザインのご祝儀袋が販売されています。カジュアルで可愛らしいデザインのものなども多いですが、目上の人やご年配の方に対してカジュアルなデザインを選ぶことは控えるべきでしょう。

同じ世代や年下に対して贈る場合は、「可愛らしい」「おしゃれ」と喜んでもらえることも多いですが、目上の方の場合は「失礼だ」と思われてしまうこともあります。

3.お祝いの内容に相応しくない水引きを選ぶ

水引には種類があることをご存知でしょうか。お祝いの内容に合った水引を選ばなければ、「縁起が悪い」「失礼だ」と相手を不愉快にさせてしまうことも。

  • 結び切り…何度も起こらない方が良い一度切りのお祝い事に使う
  • 蝶々結び…何度繰り返しても嬉しいお祝い事に使う

基本的には上記の2種類の水切りが一般的です。結婚祝い快気祝いには結び切りを、出産祝いなどは蝶々結びと使い分けましょう。

4.中包で包まず現金を直に祝儀袋に入れる

現金をご祝儀袋に包む時、基本的には中包や内袋に包んだ上からご祝儀袋に包みます。中包や内袋に包まず現金を直に祝儀袋に入れることは失礼にあたるので気をつけましょう。

相場よりも低い金額でシンプルなご祝儀袋に包む場合も、簡単に和紙で包みご祝儀袋に入れることで、「丁寧にお祝いしたい」という気持ちが伝わります。

5.ボールペンや薄墨で書く

ご祝儀袋に氏名や表書きを記入する際、必ず濃い墨で毛筆、あるいは筆ペンを使って記入しましょう。

ボールペンではお祝いの気持ちが伝わりづらいと言われているため、なるべく日頃から筆ペンや毛筆で記入する練習をしておくことをおすすめします。

また、薄墨は弔辞などに使うことが多いため、お祝い事に薄墨を使ってしまうと「縁起が悪い」と不愉快にさせてしまいます。必ず濃い黒色で書くようにしてください。

『ご祝儀袋』の正しい包み方を解説

ご祝儀袋は、間違った包み方をすると相手に失礼を働いてしまったり、不愉快な思いをさせてしまうことも。ここで紹介する『ご祝儀袋』の正しい包み方を覚えておきましょう。

ご祝儀袋の書き方

ご祝儀袋に氏名や表書きなどを書く際は、以下の点に注意しましょう。

  • 濃い黒色の毛筆や筆ペンで書く
  • 慶事に合わせた表書きを書く(寿、御祝、◯◯◯御祝など)
  • 水引の下には氏名を書く(連名の場合は年齢や地位や上の人が右側)

また、内袋や中包には金額や氏名・住所を記載するのが一般的です。内袋や中包に金額を記載する際は、表側に漢数字で「金◯萬円」「金◯仟円」などと記載しましょう。

現金の包み方

ご祝儀袋に包む際は、ご祝儀袋の表側とお札の表側(肖像画が印刷されている側)が合わさるように入れます。また、中包みや内袋に包む際も、開けた際にお札の表側が見える向きで包むようにしてください。

最後に現金を包んだ内袋、または中包みをご祝儀袋に包む際は、包んだ後の折りに注意が必要です。祝儀袋には上と下に折りがありますが、上の折に下の折りが重なるように折り込みます。

お祝い事には「上を向く」という意味をご祝儀袋に含むため、下の折りが上を向いている状態で手渡すのがマナーとされているからです。

『ご祝儀袋』は正しい包み方やマナーを守って

いかがでしたか。ご祝儀袋はお祝い事に欠かせません。相手にお祝いの気持ちを伝えるためにも、正しい包み方やマナーを守ってお金を包みましょう。

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