みんつく党・大津綾香氏「悪に染まっていない議員を送り出したい」 破産手続き中も候補者擁立へ

みんなでつくる党の大津綾香代表

破産手続き中のみんなでつくる党が20日、党の公式ユーチューブと大津綾香党首のXのスペースで「政治とカネ」をテーマに論議した。

自民党の裏金問題などで政治資金の扱い方を巡って、議論が進む中、大津氏が怒りを見せたのは警察の動きだ。裏金問題では3000万円以上の還流を受けた議員だけが立件されたのに対し、衆院東京15区補選での公選法違反(自由妨害)では、つばさの党の黒川敦彦幹事長ら3人がすぐさま逮捕されていた。

「ニュースで裏金の話は風化している。つばさの選挙妨害以上に裏金で議員が捕まらないとか、政治改革がずさんなことを報道すべきで、警察もしっかりと罪を犯した人を捕まえなければいけないのに、法に不備があるとかあいまいな選挙妨害のところに集中的に人員を割いて、つばさを捕まえようとしている。彼らのやったことは全く賛同できないが、裏金議員のところも期待していたのに裏切られた。こんなにスピード感持って、動けるならもっと裏金議員を捕まえてくれよ」と訴えた。

また「私は悪に染まっていない議員をどんどん送り出したい気持ちでいる。実は1人、公認した候補者がいまして、どこかの選挙区から出ると思います。若い人をどんどん送り出すことをやっていきたい。国政政党として器があって、支援できる態勢にあるのであれば、いろんな方を送り出したい気持ちがある」と同党公認で候補者を擁立する予定だという。

同党は3月に破産手続きの開始が決定し、7月には債権者集会が開かれる。大津氏は「破産しているとか、行く末が不安だとおっしゃる方がたくさんいて、その通りだが、今ある状態でベストを尽くして、この党がもしも、いずれなくなったとしても、これをきっかけに政治家を目指しました、なりましたと出てくれば、それでいいと思っている」と同党の存在意義を力説した。

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