小池栄子&仲野太賀、クドカン新ドラマでW主演!「新宿野戦病院」7月スタート 完全オリジナル脚本による初の医療ドラマ

ダブル主演の小池栄子&仲野太賀 - (C)フジテレビ

小池栄子仲野太賀が、宮藤官九郎が脚本を手がける、2024年7月期のフジテレビ系水曜22時ドラマ「新宿野戦病院」(毎週水曜・22時~22時54分)でダブル主演を務めることが決定した。小池と仲野は初共演となる。

本作は、新宿・歌舞伎町の路地にひっそりと建つ「聖まごころ病院」を舞台にした新たな救急医療エンターテインメント。ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民などさまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図をテーマに、ユーモアを織り交ぜながら、さまざまな悩みや問題を抱えながらも人生を強く生きる人たち・仲間・家族を通して、“命”の尊さを投げかける。「救命病棟24時」シリーズなどの河毛俊作監督たっての熱烈オファーで、宮藤とのタッグが実現した。

小池が演じるのは、アメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・フリーマン。アメリカ・ニューオーリンズに生まれ、14歳で母親と2人でカリフォルニアへ移り、その後医大に合格。28歳で医師免許を取得し、13年間軍隊病院で働いていた過去を持つというキャラクター。軍医を志望する中で、いきなり配属された戦地にて遭遇した瀕死状態の兵士が死に際、大切な物とあるメッセージをヨウコに託したことで、その約束を果たすため、日本に向かうこととなった。岡山弁や英語交じりの口調に独特の個性がにじみ出た、明るく芯の通った性格の女性だ。

一方、仲野が演じるのは、美容皮膚科の医師・高峰享(たかみね・とおる)。昼は週3で広尾のビューティークリニックで働きアンチエイジング療法を学び、夜は年老いた叔父の病院である「聖まごころ病院」で麻酔の勉強をしている。チャラくいけすかない典型的な気取り屋タイプで、趣味は港区女子とのギャラ飲み。お金を使って派手ににぎやかな世界に生きているというキャラクター。父譲りの金もうけ主義者で、「聖まごころ病院」を美容整形クリニックとしてリニューアルオープンするという夢を抱いているが、ヨウコとのひょんな出会いから、その生き方に変化がもたらされていく。

本作への出演について、小池は「小さい頃から宮藤さんのドラマを見て育ってきました!こんなにワクワクする作品に呼んで頂き、うれしさと驚きで胸がイッパイです。ヨウコ役、大変光栄であります。素晴らしいキャスト、スタッフが揃いました!絶対に期待を裏切らない作品にしますので、楽しみにしていて下さい!」とコメント。仲野も「宮藤官九郎さんの作品にはこれまでも何度か出させていただいているのですが、今回は主演と聞いて、とにかくうれしかったです。小学生のころから、好きになる作品はどれも宮藤さんの脚本で、そんな方の作品で主演できるなんて、小さい頃の自分にも言ってやりたいです」と喜びをあらわにしている。(高橋理久)

小池、仲野、宮藤、野田悠介プロデューサーのコメントは以下の通り。

小池栄子(ヨウコ・ニシ・フリーマン 役)

Q. 作品出演について
「小さい頃から宮藤さんのドラマを見て育ってきました!こんなにワクワクする作品に呼んで頂き、うれしさと驚きで胸がイッパイです。ヨウコ役、大変光栄であります。素晴らしいキャスト、スタッフが揃いました!絶対に期待を裏切らない作品にしますので、楽しみにしていて下さい!」

Q. 役どころについて
「アメリカで産まれ育ち、軍医として生きてきたヨウコは、どんな命も平等であり一人でも多くの人を自分が救うんだという信念を持っている強い女性です。彼女の我が道を行く自由さとたくましさを時にチャーミングに演じたいと思っています。私が英語を喋っていることすらも、視聴者の皆さまには笑いながら楽しんでみて頂ければうれしいです。もちろんネイティブな発音に近づけるように頑張ってますが、ネイティブな人から見たら違うなってところはたくさん出てくると思うんです。でもそれももうドヤ顔で、突っ走ろう!って思ってます!」

Q. 脚本について
「今作もさすがの一言しかありません。色んな意味で注目されている歌舞伎町という街を舞台に、そこで生きている人間たちの叫びがうごめいています。やり場の無い思いや社会問題を、宮藤さんならではの笑いと鋭さで描かれていて、見事な群像劇になっています。そしてまた、医療がテーマなので、作品を通して改めて医療に携わる方々への感謝の気持ちが深まりました」

仲野太賀(高峰享 役)

Q. 作品出演について
「宮藤官九郎さんの作品にはこれまでも何度か出させていただいているのですが、今回は主演と聞いて、とにかくうれしかったです。小学生のころから、好きになる作品はどれも宮藤さんの脚本で、そんな方の作品で主演できるなんて、小さい頃の自分にも言ってやりたいです。また、今回は題材もチャレンジングですし、小池さんをはじめすてきな俳優の方々と、こういう作品に挑戦できることもとてもうれしいですし、撮影がとっても楽しみです」

Q. 役どころについて
「僕が演じる高峰享は、ちょっとチャラチャラしたお金持ちで、芯もなく(笑)、いろんなことに流されていくキャラクターです。チャラさにもいろいろあると思うので、良い塩梅(あんばい)を探りながら魅力的に演じていきたいと思います。ドラマの舞台である新宿・歌舞伎町は、今の日本の縮図のようで、いろんな人たちが入り交じっていて、ヨウコ(小池栄子)のキャラクターに影響されて、違うカルチャーである享も感化されていきます。享がどう変化していくのかも気になりますし、皆さんにも注目してほしいです」

Q. 脚本について
「宮藤さんの作品はセリフのやり取りも面白くてユーモアにあふれていますが、根底にはとても社会的なメッセージが込められていると思います。先の読めない展開にワクワクしながら、今回も宮藤さんならではの鋭くも優しい視点で、歌舞伎町に暮らすさまざまな事情をもった人々を描いた、ヒューマンドラマになっています!『新宿野戦病院』と聞くと、なんだか緊張感のあるタイトルですが、安心してください、コメディーです(笑)!楽しんでもらえるよう一生懸命頑張りますので、気楽に見てもらいたいです」

宮藤官九郎(脚本)

「河毛俊作監督は、誰よりも早く俳優としての僕を面白がってくれた方。25歳、まだ方向性の定まらない僕に“アナタは、なんか分かんないけど面白いから続けなさい”と暗示をかけてくれた恩人です。2001年の『ロケット・ボーイ』以来23年ぶりのフジテレビ。河毛さんから“もう、あらゆるジャンルのドラマを書いたでしょうが”と声をかけて頂きました。“そんなことないですよ、医療ドラマとか、まだ書いてないですし”と返したら、間髪入れずに『新宿野戦病院』というタイトルが送られて来た。え、用意してた?そのレスポンスの早さに驚き、野戦病院というフレーズの今っぽくなさと力強さに驚き、同時に河毛監督の本気を感じました。
舞台は新宿歌舞伎町。トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ、ラーメン二郎。よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定。主人公は元軍医と美容皮膚科の医者。小池栄子さん、仲野太賀くんで書きたいとお願いしました。命を扱いながらも深刻になり過ぎず、かといって軽くなり過ぎない絶妙な塩梅(あんばい)を、お2人なら理解してくれるに違いないと思ったからです。半分ほど書いてみて、ん?果たしてこれは…医療ドラマなのか?とりあえず、自分にとっては新鮮なので、立ち止まらず、このまま進もうと思います。はい。なんか分かんないけど面白いから続けます。どうか見守ってください」

野田悠介(ドラマ・映画制作部 プロデューサー)

「コロナ禍になり、けがをしてもすぐに病院で診てもらえないという事態が起きました。
そんな時、医者を改めて考えるドラマを作れないかと、現代の日本の縮図とも言える新宿・歌舞伎町を舞台にした医療ドラマを河毛監督発案の元、脚本・宮藤官九郎さんと共に作り上げることができました!このドラマは医療ドラマにして、ホームドラマでもあります。歌舞伎町をホームとしている人々が、病院をホームと感じ、家でもないのに病院に居座る人が登場するなど、家族団らんのような雰囲気を感じられる部分もあり、ほっこりされます。
宮藤さんが描く会話劇は、笑って泣けて考えさせられてと、今までの医療ドラマとは全く違います!この一風変わった世界観の中で登場人物のキャラクターも濃い人ばかり!小池栄子さん演じるヨウコは戦場で培ったタフさやたくましさ、そして英語と岡山弁を流ちょうに話し、めちゃくちゃすごい医療行為もこなすという、かなりぶっ飛んだ役柄ですが、この世界観を振り切って演じて頂いています!
一方、仲野太賀さんが演じる享は、お金持ち主義のイケすかない人です。太賀さんには髪を切って頂き、衣装も相まって、今まで見たことのない新しい仲野太賀さんをお届け出来ると思います!宮藤さんが描く世界観、お2人のフルスイングのお芝居、笑って泣ける医療ドラマだけどホームドラマのようなこの作品を、是非お楽しみに!」

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