青木柚、アロマンティックな男性に 見上愛と親友役 「不死身ラヴァーズ」場面写真

「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督による映画最新作「不死身ラヴァーズ」(公開中)から、青木柚演じる田中の姿を捉えた場面写真が公開された。

公開された場面写真では、長谷部りの(見上愛)と神社でアイスを食べながら、田中が「消えるってことは、いたってことだよな」「知らないのは、おまえだけだよ」と語る物語の重要な鍵となる場面や、訳ありな様子で田中が病室をのぞき込む姿が収められている。

田中は、りのの幼少時代からの腐れ縁で、良き相談相手でもある存在。彼女の恋を静かに見守り応援することもあれば、時には「おまえは、恋に恋してただけだ」といったドキリとする発言をすることもある。演じた青木は、田中について、「ミステリー要素があるので、それを僕が意味深な顔で見る時に、変に重くしてゲームマスターみたいにすべてを知っている人の感じになったらまずいなと思った」と役の難しさを語りつつ、「松居監督がうまく調整してくださいました」と明かしている。

原作では、“イケメン田中”として登場する田中。松居監督は、あえて男女の親友としたことについて、「原作(男性が女性を追いかける設定)と性別を入れ替えたことで、田中をどうするかとなったのですが、親友が女性だと気が置けない会話になって、すぐに核心をついたことを言っちゃうと思ったんです。ですから、男のままにしました」と明かし、りのと田中の超越した関係を描くために「アロマンティックは裏設定」だったと述べている。また、「専門家の方に実際に脚本を読んでもらって違和感がないか確認してもらった」と、制作の裏側を明かしている。

「不死身ラヴァーズ」は、高木ユーナによる同名漫画を原作とした作品。長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間にこの世界からこつぜんと消えてしまう甲野じゅん。2人は人生の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが”消える”という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が奇跡の結末を起こす。

主人公・りのを演じるのは本作が初の映画単独主演となる見上愛。松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」とほれ込んだ見上は、中学時代から大学時代までをはつらつと演じている。りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、「HiGH&LOW」シリーズなどで知られる佐藤寛太。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。

【作品情報】
不死身ラヴァーズ
公開中
配給:ポニーキャニオン
©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社

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