三重の市町57件に交付 子ども子育て支援補助金

 一見勝之三重県知事は20日の定例記者会見で、県内の29市町が本年度中に実施する計57件の子ども・子育て支援事業に対し、総額で3億9万円の補助金を交付すると発表した。

 県によると、市町独自の事業を支援する「みえ子ども・子育て応援総合補助金」として、昨年度から交付している。本年度は29市町から計109件(11億863万円)の申請があった。

 県幹部らによる評価や子育て支援団体でつくる選定委員会への意見聴取などを経て補助金の交付先を決定。交付する事業は前年度より4件増えたが、交付の総額は200万円ほど減少した。

 このうち、多胎児を育てる家庭を対象にヘルパーなどの利用費を補助する四日市市には、約130万円を支出。子どもたちの居場所を設ける団体を支援する熊野市には約50万円を補助する。

 一見知事は会見で「市町には知恵を絞った事業を申請してもらった。子どもや子育ての施策が進む一助になればと思う」と説明。一部の事業については補助の継続を検討する考えも示した。

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