「独立」分離を容認せず 台湾地区指導者演説で国務院台湾事務弁公室

「独立」分離を容認せず 台湾地区指導者演説で国務院台湾事務弁公室

中国国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月21日】中国国務院台湾事務弁公室の陳斌華(ちん・ひんか)報道官は20日、台湾地区指導者の「5.20」演説の両岸関係に関する内容について次のように表明した。

 現在の台湾海峡情勢は複雑で厳しい。根源は民進党が「台湾独立」分裂の立場に固執し、「一つの中国」原則を体現する「九二共識(92年コンセンサス)」を受け入れず、外部勢力と結託して「独立」の挑発を繰り返していることにある。きょうの台湾地区指導者の演説は、「台湾独立」の立場に固執し、分裂の暴論を好き勝手に宣伝し、両岸(中国の大陸と台湾)の対立と対抗をあおり、「外国に頼った独立」「武力による独立」をたくらむものだった。戦争ではなく平和、衰退ではなく発展、分離ではなく交流、対抗ではなく協力が島内の主流の民意である。台湾地区の指導者は民意を無視して逆行し、「独立」をたくらむ挑発と台湾海峡の平和と安定を損なう危険なシグナルを発し、「台湾独立工作者」の本性を十分にあらわにした。

 大陸と台湾はともに一つの中国に属し、台湾は中国の不可分の一部である。「台湾独立」と台湾海峡の平和は水と火のように相容れない。台湾問題を解決し、国家統一を完成させるというわれわれの意志は磐石のごとく堅固であり、国家の主権と領土の保全を守る能力は強固で破壊することはできず、「台湾独立」分裂と外部の干渉に反対する行動は断固として強力である。いかなる形の「台湾独立」分裂行動であれ、われわれは決して容認せず、容赦しない。

 祖国は統一しなければならず、統一は必然である。島内の情勢がどのように変化しようと、誰が政権に就こうと、両岸が一つの中国に属す事実は変えられず、両岸関係の基本的構図と発展方向も変えられない。祖国が最終的に統一されるという歴史の大勢を阻むことはできない。われわれは新時代の党の台湾問題解決の全体方針を全面的に徹底し、「一つの中国」原則と「九二共識」を揺るぎなく堅持し、広範な台湾同胞の団結を図り、両岸関係の平和的発展、融合的発展に努め、祖国統一の大業を揺るぎなく推進する。

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