新型MINI ジョン・クーパー ワークスがレースデビュー!ワールドプレミア前にニュルブルクリンク24時間レースに参戦

2024年5月19日(現地時間)、BMW グループは「MINI」ハッチバックのホッテストモデル「ジョン・クーパー ワークス(John Cooper Works)」の新型モデルを、ワールドプレミアに先立ち2024年6月1〜2日に開催されるニュルブルクリンク24時間レースにデビューさせると発表した。

2024年秋の正式デビューを前にプロトタイプで参戦

テスト走行中の、新型MINI ジョン・クーパー ワークス。

MINI フリークなら「ジョン・クーパー」の名を知らない人はいないだろう。レーシングドライバーからエンジニアへと転身し、クラシック MINIのチューナーとしても有名だ。それゆえ、現代のMINIも彼をオマージュし、歴代のホッテストモデルには「ジョン・クーパー ワークス」の名が与えられている。

そのデビューが待たれている、新型MINIのジョン・クーパー ワークス(以下、JCW)は、2024年秋にワールドプレミアが予定されている。既に登場している や と同様、ガソリンエンジン車とフルEV(電気自動車)がラインナップされる予定だ。

それに先立ってBMWグループは、新型MINI JCWのデビューを心待ちにしているMINI フリークやモータースポーツファンのために、世界で最も過酷な耐久レースのひとつであるニュルブルクリンク24時間レースに、新型 MINI JCWのプロトタイプで参戦することを決定した。

1960年代に活躍したクラシック MINIをオマージュ

車内の画像は公開されていないが、レース用にロールケージが入れられているようだ。

MINI デザインチームによる独特のカモフラージュで覆われた新型MINI JCWはツインパワーターボのガソリンエンジン車。1960年代のモータースポーツシーンで活躍したクラシック MINIをオマージュして、ボディカラーにはレッドとホワイトがあしらわれている。しかも、1964年のモンテカルロ・ラリーで歴史的な優勝を果たしたMINI クーパーSのゼッケン「37」も付けられている。

この新型MINI JCWはニュルブルクのプライベート レーシングチーム「ブルドッグ レーシング」からSP 3T(1750〜2000ccのターボ車)カテゴリーでエントリーする。

そしてもう1台、ブラックの新型MINI JCWも参戦する。こちらはマニュアルトランスミッション車で、2023年のニュルブルクリンク24時間レースでは表彰台を獲得し、VT-2カテゴリーにおいて十分な競争力があることを証明した。

まずは、新型MINI JCWのニュルブルクリンク24時間レースでの健闘を期待しよう。

1960年代のモータースポーツシーンで活躍したクラシック MINIをオマージュした、レッド×ホワイトのカラーリング。

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