【F1】争奪戦サインツ 強豪が手を引きウィリアムズかアルピーヌに〝都落ち〟危機

去就注目のサインツ(ロイター)

争奪戦となっているF1フェラーリのカルロス・サインツの去就を巡って、衝撃的な観測が出ている。

サインツは今季オーストラリア・グランプリ(GP)で優勝するなど存在感を発揮しているが、来季はルイス・ハミルトン(メルセデス)の移籍に伴って退団する予定。そこで、ザウバーを買収して2026年から参戦するアウディや、メルセデス、レッドブルなど強豪が獲得に関心を寄せている。

しかしサインツはじっくり去就を考える構えで、アウディ側が設定した5月末の返答期限も迎えようとしている。

そうした状況を受けて、英メディア「クラッシュ」は、サインツが最終的に〝都落ち〟するとの見解を報じた。

「サインツは、26年のアウディへの移行に先立って、来年ザウバーでニコ・ヒュルケンベルグとともに加わるという有利な契約を提示されている。ただ、このオプションは今月末までしか検討されないと伝えられている」とまず指摘。そして「サインツはザウバーへの移籍を決意する前に、レッドブルかメルセデスのいずれかのシートに就く可能性を検討している間、決断を先延ばししていると考えられている」とサインツが強豪の動きを見定めている状況を強調した。

その上で「レッドブルでは(セルジオ・)ペレスはシートを維持する有力な立場にいるように見え、メルセデスは(キミ・)アントネッリを支持しているように見えるため、サインツが3つの空席をすべて逃すリスクがある」と結局は強豪チーム全てが破談になると予想した。

そして「もしそうなると、ウィリアムズかアルピーヌが代替候補となる可能性がある」と強豪に行き場をなくしたサインツが、低迷する両チームしか選択肢がなくなると分析した。

欲をかきすぎて失敗する〝虻蜂取らず〟となってしまうのか。サインツは難しい決断を迫られそうだ。

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