詳細伝えず招集訓練 柔軟な対応力を目指す【長野市】

シナリオなしの訓練です。梅雨を前に長野市で土砂災害を想定した職員の招集訓練があり、初めて内容を告知しない方式で実施されました。

■記者
「緊急招集のメールを受け、続々と職員の方々が集まってきています」

「きょうは訓練!」とは伝えていましたが、他の情報は、出勤するまで職員に伏せられています。この「セミブラインド方式」は事前にシナリオを知らせず、その場で対応にあたる訓練のことです。実践に近く柔軟な対応力が求められ、避難所の開設や避難指示を出す手順を確認しました。

訓練は長野市芋井地区で土砂災害が起きた想定で、200人余りの職員が対応にあたりました。

■荻原健司 市長
「台風災害や能登半島地震の体験も踏まえながら、様々な想定をして実践的な訓練を継続していく必要がある」

市や消防などが災害情報を共有する新導入の「総合防災情報システム」も使用されました。今後は「完全抜き打ち」の訓練も検討しています。

■中村浩
「セミブラインド式でやったが、これからもっと精度を上げて、完全に日程まで伏せたブラインド訓練までやっていきたい」

長野市は梅雨の時期を前に市民にハザードマップや、避難経路の確認を呼びかけています。

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