町民「子どもたちが関わる所で…」認定こども園の宅地造成工事でも不正か 福島・石川町の前町長など再逮捕

5月17日に辞職した、福島県石川町の前町長が再び逮捕された。2024年12月の開園を目指す石川町の認定こども園の、工事をめぐる入札も不正に行われていたとみられている。

官製談合防止法違反などの疑いで、石川町の前町長・塩田金次郎容疑者(76)と、志賀建設で当時入札を担当していた関根徳夫容疑者(69)と添田保雄容疑者(63)が、5月21日に再逮捕された。

2023年2月に町が発注した認定こども園の宅地造成工事の入札結果は、落札率98.8%。塩田容疑者が秘密事項の予定価格を教え、関根容疑者と添田容疑者に落札させた疑いが持たれている。

町民からは「私の孫も認定こども園に入所するような年齢。そこまでやっていたのかとなれば、やはりちょっと許せないところもある」「ショックというか、未来ある子ども達が関わる所で不正があるのは良くないし、残念」「クリーンな、透明な町政をお願いしたい」との声が聞かれた。

2024年4月に別な入札をめぐり同じ容疑で逮捕され、5月21日に起訴された塩田容疑者など3人。「捜査に支障がある」として、警察は認否を明らかにしていない。
今後は、塩田容疑者が金品の授受など見返りを受けていたかどうかについても調べを進める方針。

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