渋谷駅東側・宮益坂地区の再開発 - ホテル・店舗など新複合ビル3棟誕生へ、ヒカリエを繋ぐ通路や広場

東京・渋谷の宮益坂地区では、「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」により再開発を実施する。竣工は2028年度予定。

渋谷・宮益坂地区の再開発

東急が進める「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」は、渋谷区渋谷1丁目および2丁目各地、宮益坂地区における大規模な再開発。これにより、A街区、B街区、C街区それぞれに駅直結の複合ビルが誕生する。

また、これまで渋谷駅東側に位置する宮益坂下と坂上で約20mの高低差があったこと、地下の宮益坂東改札付近は改札前の空間に余裕がなく動線の交錯が発生していたことなどを解消すべく、谷地形の渋谷駅周辺において駅からまちへの快適な上下移動を可能とする地下広場、地上の歩行空間などの整備を図る。

<A街区>ホテル・ホール・店舗など地上33階、地下3階のビル

A街区に建つのは、地上33階、地下3階、高さ約180mのビル。ホテル、ホール、店舗などがオープンする複合ビルとなる。なおホテルは、渋谷の眺望を楽しめる高層階にオープン。外国人観光客やイベント関係者など多様な需要を満たす国際水準のホテルを誘致予定だ。最上階にはテラスを配置し、多様な交流機会を設けていく。

<B街区>開放的な空間が魅力の地上7階、地下2階のビル

B街区には、地上7階、地下2階、高さ約60mのビルが誕生。店舗がオープンするほか、ここでは主に歩行者を宮益坂・大山街道へと導くようなアーバン・コアを整備する。A街区にもつながる施設となっており、空中階には広場など開放感あふれる空間を備える。

なおA街区とB街区、渋谷ヒカリエは、上空通路であるスカイウェアを通じてつながり、往来もより気軽に。スカイウェアだけでなく、地上1階、地下2・3階もつながっているので、渋谷駅周辺の回遊が容易となる。

また、C街区内に建つ宮益御嶽神社はそのままに、神社前広場や地上2階、地下1階、高さ約20mの施設を建設する。

概要

「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」
所在地:東京都渋谷区渋谷1丁目および2丁目各地内
竣工:2028年度予定
敷地面積:約10,870㎡
延床面積:約200,800㎡

■A街区
敷地面積:約7,930㎡
延床面積:約191,150㎡
主要用途:店舗、ホール、宿泊滞在施設、産業育成支援施設、事務所、駐車場等
階数 / 最高高さ:地上33階、地下3階 / 約180m
■B街区
敷地面積:約2,180㎡
延床面積:約8,850㎡
主要用途:店舗等
階数 / 最高高さ:地上7階、地下2階 / 約60m
■C街区
敷地面積:約760㎡
延床面積:約800㎡
主要用途:神社等
階数 / 最高高さ:地上2階、地下1階 / 約20m
※計画内容は変更される場合あり。

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