【新日本・BOSJ】デスペラードが金丸撃破で首位タイ浮上「満足して金払えるような試合にしてやるからよ」

金丸義信(左)のウイスキーミストを阻止したデスペラード

新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」Aブロック公式戦(21日、姫路)で、初優勝を狙うエル・デスペラードが首位タイに浮上した。

公式戦6戦目のメインで、「ハウス・オブ・トーチャー」の金丸義信(47)と対戦。勝ち点2差で首位のブレイク・クリスチャンを追走するデスペラードにとって、負けられない一戦だ。

序盤は金丸の足攻撃を巧みにかわしたが、今度は左腕への集中砲火を浴びた。鉄柱に腕から激突させられ、サポーターを外された左腕を踏みつけられる。19日名古屋大会のクリスチャン戦でも狙われた左腕は、テーピングがグルグル巻きの状態だ。その後もアームバー、キーロックの非情攻撃が続き、デスペラードは左腕を押さえて悶絶。一時は動きが止まり、レフェリーのチャックが入る場面もあった。

何とか低空ドロップキックからのドラゴンスクリューを繰り出し、得意の脚攻めで突破口を開こうとするが、ペースを奪えない。ムーンサルト、アームロック、ディープインパクトであと一歩まで追い込まれた。

それでも15分過ぎ、一瞬の隙を見逃さなかった。金丸のウイスキーミストを口をふさいで阻止したデスペラードは、エルボーで迎撃。ピンチェ・ロコは切り返されたものの、スペインバスターから今度はしっかりピンチェ・ロコを決めて逆転の3カウントを奪った。

試合後はマイクを握り「やっぱりヤバイ。あの人はヤバイ、チクショー、勝てて良かった。やるたびにいろいろな手が増えてくるのはこっちも一緒だけどな、あの人とやれば俺はいつまでもレベルアップできるからな」と振り返った。

これで4勝2敗の勝ち点8。この日の結果を受けデスペラード、ティタン、クリスチャン、クラーク・コナーズの4人が首位に並ぶ混戦模様となった。残る公式戦は3つ。視界にとらえるのは、6月9日大阪城ホール大会メインで行われるBOSJ決勝戦の舞台だ。

「決勝戦っていうのは、さぞかしレベルが高いんだろうな。絶対にそこに行って、お前らが満足して金払えるような試合にしてやるからよ」と約束したデスペラードは、「さんざん待たせてんだ、俺が俺を。今年は取りに行くぜ!」ときっぱり。悲願達成に向け突き進む。

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