「台湾独立」勢力に誤ったシグナル 米国務長官「祝意」で中国外交部

「台湾独立」勢力に誤ったシグナル 米国務長官「祝意」で中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月21日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は21日の記者会見で、ブリンケン米国務長官が中国台湾地区の新指導者、頼清徳(らい・せいとく)に「祝意」を表したことについて、中国は強烈な不満と断固たる反対を表明し、米国に厳正な申し入れをしたと明らかにした。

 汪氏は次のように述べた。米国のやり方は「一つの中国」原則と中米間の三つの共同コミュニケに対する重大な違反であり、台湾地区とは文化や通商、その他非公式な関係のみを維持するとの政治的約束に大きく背き、「台湾独立」分裂勢力に著しく誤ったシグナルを送った。中国は強烈な不満と断固たる反対を表明し、米国に厳正な申し入れをした。

 世界に中国は一つしかなく、台湾は中国領土の不可分の一部である。台湾問題は中国の核心的利益の核心で、中米関係で第一の越えてはならないレッドラインである。中国は米台のいかなる形の公式往来にも一貫して断固として反対しており、いかなる形、いかなる口実であっても米国の台湾問題への干渉に断固として反対する。

 われわれは米国が誤りを直ちに改め、「台湾独立」を支持せず、「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」を支持せず、台湾を道具として中国を抑え込まないなどのバイデン大統領の約束を確実に守り、「一つの中国」原則を空虚化、空洞化させるのをやめ、いかなる形でも「台湾独立」分裂勢力を容認、支持するのをやめ、台湾海峡の平和と安定を破壊するのをやめるよう促す。

 「台湾独立」は袋小路で、「台湾独立」の容認、支持は必ず失敗に終わる。いかなる外部勢力も中国統一の歴史的大勢を阻むことはできない。「一つの中国」原則に挑戦し、中国の国家主権と領土の一体性を脅かすいかなる行為も必ず中国の断固とした強力な反撃に遭う。

© 新華社