1日当たり1万トンの猫砂を輸出している内モンゴル自治区の街―中国

内モンゴル自治区の寧城県には猫砂メーカーが計31社あり、1日当たり1万トン単位の猫砂が世界各地へと運ばれている。

内モンゴル自治区の東部に位置する寧城県には、華北地域(国家級)大型ベントナイト鉱床があり、ベントナイトの資源量は1641万5000トン、鉱物資源の埋蔵量は20億トンとなっている。現地の公開されている資料によると、寧城県は中国最大のベントナイトの猫砂の生産拠点で、その生産量は中国全土の3分の2を占めているほか、世界における猫砂のシェア率は20%となっており、「世界の猫砂工場」の本拠地と言えるだろう。

金竜膨潤土(ベントナイト)は寧城県で猫砂の生産量が最も多いメーカーで、最近はちょうど閑散期に当たるが、それでも1日当たり1000トン余りの猫砂を安定して生産し、そのうち半分は輸出されている。繁忙期になると、1日当たり3500トンを生産し、70人近くが梱包作業に従事するという。

寧城県には猫砂メーカーが計31社あり、1日当たり1万トン単位の猫砂が世界各地へと運ばれている。これらメーカーの大半は、20年ほど前に現地住民が立ち上げた「郷鎮企業」。そして、受注生産をメインとして、ほとんどが輸出業務を取扱っている。以前は日本や韓国、東南アジアからの注文が一番多かったが、近年は南米の顧客も増えているという。

各メーカーは熾烈な競争を生き抜くために工夫を凝らしている。例えば、商品ラインナップを充実させたり、OEM生産を専門に取扱ったり、中・高級市場に力を入れたりしている。

寧城県寵愛寵物制品の張勇勝(ジャン・ヨンション)総経理は、「当社は高級猫砂の輸出をメインとしており、110カ国・地域以上の企業と提携している。中国企業の取り組みにより、多くの外国人が丸粒タイプの猫砂を使うようになっている」と説明した。

同社の分管生産の宋志達(ソン・ジーダー)常務副総経理は、「当社にはプロの研究開発チームと品質管理チームがある。海外から初めて来る顧客は工場の規模とテクノロジーのレベルに驚いている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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