【広島】床田寛樹 早くも4度対戦の阪神・村上頌樹に〝親近感〟「聞いてみたいこともできた」

今季の直接対決は2勝2敗の広島・床田寛樹(左)と阪神・村上頌樹

広島・床田寛樹投手(29)が21日の阪神戦(マツダ)に先発し、8回2失点。リーグトップタイの5勝目を挙げた。

この日の阪神先発・村上頌樹投手(25)とは、早くも4度目のマッチアップ。相手の昨季MVP右腕は試合前まで防御率1・30をマークしていた難敵だったが、気迫で投げ勝った。これで投げ合いを2勝2敗に引き戻したことで「5分に持っていけたので、次に当たれば、思い切ってやれる」と気を引き締めた。

試合前の時点で両者の直接対決は4月9日の甲子園(●床田=7回1失点、〇村上=7回無失点)、同30日のマツダ(●床田=6回3失点、〇村上=9回1失点)、5月17日の甲子園(〇床田=7回途中無失点、●村上=7回2失点)と、全てハイレベルな投手戦となっていた。そんなこともあり「こんな短いスパンで〝何回も〟は経験ないですね。嫌か? と言われれば嫌です」と苦笑いする一方、何度も試合で顔を合わせると「親近感」も沸いているという。

左腕と右腕で投球スタイルの違いがあるとはいえ「先発として(登板までの)1週間、どういう調整しているのかは気になりますね」。機会があれば「聞いてみたいこともできた」とも打ち明ける。「試合までブルペンでは何回入って何球投げるか」「どういうケアをしているか」「夏場に体力的にしんどくなった時に、どんな調整しているのか」など多くの質問をぶつけたいようだ。

もちろん床田自身にも次の先発に向けた1週間の調整の中には、登板前日や翌日に独自の調整法がある。逆に虎のエースは一体どう過ごしているのか。これだけ顔を合わせると必然的に「気になる」というわけだ。

次回、投げ合いが実現する場合は、早くても交流戦明け。そして7月の球宴に両者が選ばれれば、じっくり話す機会にも恵まれそうだ。互いに切磋琢磨するライバル関係となる予感が漂う。

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