伝統文化を取り入れたジュエリーが若者の間で人気に―中国

中国の実店舗でもソーシャルメディアでも、若者の間では近年、金や玉石、ヒスイ、パールといった「中高年のイメージが強いジュエリー」が人気を集めるようになっている。

中国の実店舗でもソーシャルメディアでも、若者の間では近年、金や玉石、ヒスイ、パールといった「中高年のイメージが強いジュエリー」が人気を集めるようになっている。

伝統的なジュエリーと異なり、近年流行している中国の伝統文化を取り入れた「新中国スタイル」のジュエリーは、優れた伝統文化を創造的に変革させ、革新的発展を反映させたデザインとなっている。

杭州上城文商旅集団のスタッフは、「開業以来、来店する客の半数以上が若者。今の若者は、以前のシンプルなデザインやブランドを意識したデザインよりも、オリジナルデザインと文化的奥深さを重視するようになっている。特に人気なのは東洋美学や伝統文化の特徴がデザインされたジュエリーだ」と話した。

浙江省杭州市でこのほど開幕した展示イベント「多彩な貴州」で、貴州省のミャオ族のシルバージュエリーをハンドメイドしている賀百梅(ハー・バイメイ)さんは「購入するのは若者が多い」と話す。 そして、「若者はミャオ族の伝統的なシルバージュエリーよりも、斬新なデザインのジュエリーを好む。そのため、デザインする時には現代人のセンスに合わせてミャオ族の渦模様や貴州の道路といった貴州の要素を組み込み、グリーンアゲートや水晶などをはめ込んでいる」という。

今の若者は伝統文化だけでなく、「新中国スタイル」のジュエリーも好み、衣服のコーディネートとジュエリーのスタイルの統一感も重視している。

ショッピングサイト・淘宝が発表した「2024淘天ジュエリー・アクセサリー春夏動向報告」によると、新中国スタイルがトレンドとなっている中、真珠人気も衰えを見せておらず、ブルーやグリーンの玉石をブレスレットやヘアアクセサリーとしてつけることが若者の間で人気になり始めている。

杭州でジュエリーを販売している謝芳(シエ・ファン)さんは、玉石のほか、「私が長年PRしてきた『ヴィンテージビーズ』も若者の間で少しずつ人気となっている。ヴィンテージビーズをミサンガまたは金のパーツと合わせると、ブレスレット、ペンダントを作ることができ、新中国スタイルのファッションや漢服などととても合う。今の若者のヴィンテージビーズに対する注目度は、玉石ほどは高くないものの、新中国スタイルがブームとなる中、今後はますます人気が高まっていくと思う」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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