中日・立浪監督を奈落の底に突き落とす巨人の竜キラー 3年契約最終年で今季もビリならクビ確実

山崎伊織(C)日刊ゲンダイ

またも“天敵”に土はつけられなかった。

中日は21日の巨人戦で山崎伊織(25)と早くも今季4度目の対戦。七回に田中幹也が先制の1号ソロを放ったのも束の間、その裏すぐに同点に追い付かれた。結局、山崎伊に7回3分の2で111球、5安打1失点に封じられた。

試合前まで今季2勝を献上しており、中日にとって顔を見るのも嫌な投手である。

前回対戦時の7日には屈辱の完封勝利を許している。それどころか、9度対戦し、一度も黒星をつけられていない。

そんな苦手相手に、中日・立浪和義監督(54)は「早打ち」で対抗したが、田中が3球目に本塁打を放った以外は功を奏さなかった。

前回完封負けを喫した7日の試合後、立浪監督は「打線全体、インコースのボールを意識させられてしまった」と説明。案の定、中日はその翌日から3勝6敗。開幕当初は首位を走り、「春の珍事」と言われたが、17日にはついに“定位置”の最下位に転落した。

「翌8日から挙げた得点は、1、3、4、4、0、4、1、2、3。そしてこの日は1で、1試合平均にすると2.3点。打てない打線が、さらに貧打に陥った。立浪監督が言うように、山崎伊は右打者にはシュート系、左打者にはカットボール系を懐に投げられるから、次の試合以降、打線に悪影響が出る。そもそも立浪監督は、山崎伊に土をつけたことがない。3年契約最終年で最下位に終われば、間違いなく今季限りで退任だろうが、もしそうなったら山崎伊によるところが大きいかもしれません」(球界関係者)

同率で最下位だったヤクルトが敗れたため、中日は単独5位に浮上したものの、これでもかとぶつけてくる巨人の天敵を攻略しないことには、立浪政権に来年はなさそうである。

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3月に日刊ゲンダイに掲載した秦真司氏による短期集中連載コラム「キャンプ探訪2024」では、中日もピックアップ。立浪監督が秦氏に明かした「秘密兵器」として期待を寄せていた野手、「かなりいい」と太鼓判を押した投手などについては、

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