韓国ヒョンデグループ、水素で走るスーパーカーを26年に世界初生産へ=韓国ネット民の反応は

20日、韓国メディア・韓国経済は「現代自動車グループが水素を燃料とするスーパーカーを2026年に世界で初めて生産する」と伝えた。写真は現代自動車のエンブレム。

2024年5月20日、韓国メディア・韓国経済は「現代自動車(ヒョンデ)グループが水素を燃料とするスーパーカーを2026年に世界で初めて生産する」と伝えた。

自動車業界によると、現代自グループは2年前にコンセプトカーとして発表した「Nビジョン74」を水素燃料スーパーカーとして開発することを決め、コード名を「N74」とした。既に車両に用いる各種部品のスペックを協力会社に伝達済みだという。今年8月から性能検証用のトライアルカーの製作に入る見通しで、生産開始時期は暫定的に26年6月としている。2年間200台の限定生産の予定で、価格は5億ウォン(約5800万円)前後になる見通し。

N74は水素燃料電池を高性能モーターに結合した後輪駆動方式で、出力は775馬力以上と伝えられている。停止状態から時速100キロに到達するまでの時間は3秒台で、内燃機関搭載のスーパーカーと同水準だという。記事は「フェラーリ・ローマ(620馬力)、ランボルギーニ・ウラカン(640馬力)など内燃機関搭載のスーパーカーを上回る」と強調している。

デザインは1974年に発売した現代自「ポニークーペ」のラインを現代的にアレンジ。スーパーカーらしいガルウィングドアのクーペ(2人乗り)タイプで企画しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ランボルギーニは1000馬力を超えるハイブリッドカーを出すらしいよ。何が上回るだ(笑)」「年末にはテスラ・ロードスターが出るけど勝てるの?」「乗用車もまともなものを造れないのに、何がスーパーカーだ」「世界は電気自動車(EV)と自律走行車に投資している時に、水素カー?」「制限速度110キロ、あちこちに監視カメラがあるのに、こんな車を造ってどうするんだ?」など、冷ややかな声が多く寄せられている。

一方で「成功を祈ります。現代自、ファイト」「もう名実ともに世界トップクラスの自動車メーカーだね」「韓国版のデロリアンだ」など肯定的なコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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