「頑張り続けよう」 苦しかった4連戦…そのなかで出会った心温まる“日本人応援団”【谷田侑里香“最高峰への道”】

アリゾナで結成された“谷田侑里香応援団”。その声援が励みになります(写真:本人提供)

高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

みなさん、こんにちは! カリフォルニアから始まり、アリゾナで2試合、そしてユタと回った4連戦を終え、私は今、アメリカで拠点にしているフロリダに戻っています。帰ってきたのが(先週)土曜日の深夜だったこともあり、日曜日は一日だけオフを取り、しっかりと寝て過ごしました。

1カ月間の転戦では、課題が浮き彫りになりました。一番スコアに影響するのがパター、ここを少しでもよくしないと、と強く感じました。特にロングパットで、グリーンのスピードに合わせることに苦労してしまい…。ここはもっともっとよくしなければいけません。

この期間は成績(3試合で予選落ち)も含め、自分のなかでとても苦しかった、というのが本音です。もちろん試合を続けていく以上、楽しいことばかりではありません。ただ、その日々のなかで『本当に私はたくさんの人に支えられているんだな』と思えるできごともありました。

それは3週目のアリゾナの試合でのことでした。現地の日本の方たちが、最終日に10人以上会場に足を運んでくださり、私を応援してくれました。もともと面識があった方たちではありません。でも、私がこの試合に出ることを知って、数カ月前から予定して応援にかけつけてくれたというのです。18ホール一緒について歩いてくれて、たくさんの声援を送っていただきました。

正直、転戦が始まるにあたり、私は“常にひとりでプレーすることになる”と思っていました。もちろん、コースのなかではひとりでプレーするのですが、決して“孤独”ではないと思えて。とても励みになる試合になりました。スタートホールで大きな歓声を送ってもらえる…、そんなこと想像していませんでした。『頑張り続けよう』。そう思うことができました。

さて、ここから2週間のオフを挟んで、次は大学時代を過ごしたミシガンでの試合です(谷田はミシガン州立大出身)。お世話になった方もたくさんいて、その期間中は、当時とてもよくしてくださった方のお家に泊めていただけることになっています。今から会えるのが楽しみなので、普段よりも少し早く現地入りして試合を迎える予定を立てています。

課題も見つかり、それをよくしていこうというなかでは、どうしてももどかしさを感じる時間も多くなります。でも、『ツアーに出ている選手は、みんなこういう経験をしているんだな』って、友人(選手)たちを通じて感じることもできています。応援してくださる方たち、そして会場には思いをシェアできる仲間もいます。改めて、たくさんの人たちに支えられるツアー生活だなって噛みしめる毎日です。毎週まずは予選通過が第一ですが、スコアに影響するパターをよくして、しっかりと上位に食い込んでいきたいです。

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