【瞬間映像】神戸市の住宅街歩道から突然噴き出す「10m水柱」なぜ? 専門家「今後も全国各地で必ず起きる」

5月21日 の午後、神戸市長田区の住宅街で突然、高さ10mの水柱が出現しました。

歩道から吹き出した水の勢いは止まりません。

「めざまし8」が独自入手した防犯カメラの映像には、水が噴き出すまさにその瞬間が捉えられていました。

21日午後2時50分の住宅街。歩行者やバイクが行き交う、日常の光景が映っています。

ところが次の瞬間、歩道から勢いよく水が噴き出します。
突然の出来事に、近くにいた人は急いで避難しています。

一瞬で水が高く噴き上がり、巨大な水柱が作られました。

かなりの高さまで噴き上がり、高さは約10メートルにも及び、広い範囲が水浸しとなっているのがわかります。

一時、周辺に断水が起こるなど住民生活に影響を与えた「突然の水柱」。
一体何が起きたのでしょうか?

「突然の水柱」近隣住民への影響は?

近隣住民:
すごい上まであがってんな、あそこ誰も通られへん。

通行人から通報があったのは午後3時前。
水が噴き出してから約20分後、警察が現場にかけつけました。

近隣住民も集まり、騒然とする現場。

噴出から約35分後、ようやく水は止まりました。

近隣住民:
ドンっみたいな感じで結構ずっと上がってました。危ないなって思いました。ちょっと怖かったです。

近隣住民:
シャーっていう音がしてから、子供が水遊びしてるかなと思っていたんです。ものすごかった。ここ通行しなかったくらい水浸しだった。

原因は、一体何だったのでしょうか。

「突然の水柱」発生の原因は?専門家に聞く

神戸市水道局 前田智幸さん:
水道管についてます。こちら消火栓、火災で使う消火栓のつなぎ目のボルトが経年劣化で腐食しまして、それが破断して消火栓が取れてしまって、水が漏れてしまったというような状況です。

水道局によりますと、原因は消火栓に取り付けられたボルトの破損とみられ、5つあるボルトすべてが経年劣化で腐食していたということです。ボルトは設置されてから、25年から30年たっていたとみられています。

近年、各地で問題となる水道管などの老朽化。専門家は、深刻な問題だと指摘します。

グローバルウォーター・ジャパン 吉村和就代表:
水道管の総延長は、約74万kmなんです。そのうちの約2割20%は、耐用年数40年を過ぎています。現在でも年間約2万件の漏水事故が起きてるんですが、これから全国どこででもこのような漏水、あるいは水道管の破裂による断水が必ず起きてくるんじゃないかと、心配しております。

グローバルウォーター・ジャパン 吉村和就代表:
老朽化した水道管を取り替えればいいのではと言われていますが、水道事業はほとんど赤字でして、水道管を更新する予算がないわけなんです。
漏水事故は必ず起きますので、その時にどうやって早くリカバリーするか、という技術が今求められています。
(「めざまし8」5月22日放送より)

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