ダルビッシュは「人間性も素晴らしい」 元大リーガーが大絶賛「200勝した晩にラインをしたら...」

プロ野球巨人の元投手で大リーグのニューヨーク・メッツなどでプレーした高橋尚成氏(49)が2024年5月21日にユーチューブを更新し、日米通算200勝を記録したダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス、37)の人間性を大絶賛した。

ダルビッシュは5月20日(日本時間)に行われたアトランタ・ブレーブス戦に先発し、7回を投げ2安打無失点の好投で、今シーズン4勝目をマーク。日米通算200勝の快挙を達した。

「ダルビッシュ投手の凄みはいろいろある」

東北高校出身のダルビッシュは04年ドラフト会議で日本ハムから1位指名され入団。日本ハムで7年プレーして通算93勝を記録した。

11年オフにポスティングシステムを利用してテキサス・レンジャーズに移籍し、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブスを経て、現在はパドレスに所属。23年オフにチームと6年契約を結んだ。

ダルビッシュと親交のある高橋氏は、200勝達成に「おめでとう。やっぱりうれしいですね」と笑顔をのぞかせ、ダルビッシュの人間性に触れた。

「ダルビッシュ投手の凄みというのは、いろいろある。人間性は素晴らしいし、ピッチングで変化球に対する思いだったり。追及することがすごい。僕にも聞いてきて、『こういう風に投げるんですか?』という質問をしてくるわけですよ。それぐらい変化球を追及していると思うと、本当に頭が下がる。これは素晴らしいことだと思う」

そして、ダルビッシュが日米通算200勝を達成した晩のエピソードを披露し、改めて人間性を称賛した。

「ダルビッシュは僕が人間的に大好きな人ですね」

「200勝した晩にラインをして『おめでとう』と。忙しいだろうし、お祝いのラインとかメールがすごく来ているだろうなと思い『返信不要』と書いたら、すぐ返ってきて『わざわざありがとうございます』と。全然いいのに、ダルビッシュ投手らしいなと。ちゃんと人にあいさつもできる。気遣いもできる人だなと改めて。僕が人間的に大好きな人ですね」

野球解説者として大リーグの試合を取材する機会があるという高橋氏は、取材現場でダルビッシュが他チームに所属する日本人投手に、投球に関してアドバイスを送っている場面をよく目にするという。

このようなことを踏まえ、高橋氏は

「ダルビッシュ投手が経験してきたことや研究してきたことをみんなに発信しているから他のピッチャーもできて、全体のピッチングのクオリティーが上がる。そういうことに関しては、ダルビッシュ投手は先駆者。発信の仕方もうまい。それぐらい万能」

と、日本球界に対するダルビッシュの貢献度を指摘した。

今シーズン4連勝で日米通算200勝を達成したダルビッシュ。21日時点で防御率2.08と好調を維持している。

若いころからダルビッシュを知る高橋氏は「ほとんど変わっていない。スピードについては若いころに比べたら多少落ちているかもしれないが、全く変わっていないと思っている。フォーム自体もすごく研究している。常に進化を求めているような気がする」と高く評価。

続けて、「日米通算200勝したわけですから、次の1勝をダルビッシュ投手らしく投げてチームに勝ちをもたらしてほしいと思う。だから201勝目を大事にしてもらいたい気持ちです」と期待した。

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