パレスチナを国家承認へ 欧州3国、イスラエル反発

スペイン議会で、パレスチナ国家承認を表明するスペインのサンチェス首相=22日、マドリード(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】スペイン、アイルランド、ノルウェーの欧州3カ国は22日、パレスチナを28日付で国家承認すると表明した。パレスチナ自治区ガザで続く戦闘終結に向けてイスラエルに圧力をかけ、イスラエルとパレスチナの二つの「国家」が共存する形での和平実現を後押しする狙いがある。イスラエル政府は強く反発、3カ国に駐在する自国大使の召還を命じた。

 英BBC放送などによると、少なくとも140カ国がパレスチナを国家承認しているが、米国をはじめG7は未承認。パレスチナは3カ国の決定を悲願の独立国家樹立や国連正式加盟への追い風にしたい考えだ。

 今回の承認表明により欧米諸国の間での立場の違いが表面化した。

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