独身女性 いつまで頑張れば…

先見えず…募る不安

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いつかは人生を共にする相手を見つけたい

晩婚化が進み、行政も少子化対策として結婚支援に乗り出す時代となった。県などが立ち上げた「いばらき出会いサポートセンター」をはじめ、結婚支援事業の先駆けともいえる本県。幸せを求め、結婚相手を探す人、それを支える人たちがいる。県内の婚活事情を探った。

「もう、崖っぷちなんです」
県央地域に住む会社員、福田幸さん=仮名=(39)が苦笑いする。40歳目前。休日は、独身者に出会いの場を提供するパーティーに参加したり、お見合いをするなど婚活に奔走している。
婚活を始めたのは34歳の時。20代は特に結婚を意識することなく、仕事に明け暮れる日々を過ごした。短大卒業後、就職氷河期の中で手にした仕事と向き合い、必死だった。あっという間に時は過ぎ、30歳を迎えて職場を見渡せば、既婚者ばかり。私も相手を探さなくては-。真剣に結婚を考えるようになった。

近くの人に目を向けても結婚していたり、彼女がいたり。出会いを求めてパーティーなどに出掛けても、当初は参加するだけで満足する自分がいた。どんな相手に出会いたいのか、イメージが持てなかった。うまくいかずに気持ちだけが空回りし、婚活から離れた時期もあった。数年前に再開してからは、幸せを手にしようと一生懸命だ。
理想の相手は尊敬できて頼れる人。そして安定した収入がある「正社員は譲れない」。年齢を重ね、相手に望むものも増えてきた。以前は、いろいろな場所に住むのもいいと、転勤が多い男性は気にならなかったが、今は、茨城を離れることに抵抗がある。年老いていく両親が心配だ。
同居する両親には、婚活していることは話していない。それもあって、母親から「結婚しないで何してるの?」と言われることがある。別の話題でけんかをしても、いつの間にか結婚に話がすり替わってしまうことも。親の重圧に押しつぶされそうになる一方で、娘を思う気持ちが分かるだけに、期待に応えられないつらさも感じる。

男性と2人で会う時には、いろいろな質問を投げ掛ける。直感だけで決めずに会話を楽しんでいるつもりだが、「次も会いたいと思える人がいない」。「失敗したくないから、変に慎重になってしまう部分もある。生活基盤が固まっているからこそ、踏み込めないのかもしれない」とため息をつく。
いつ、結婚したいと思える相手に出会えるのか-。「どこまでやればいいというものではない。いつまで頑張ればいいんだろう」。先が見えず、不安は募る。
ただ結婚に憧れているわけではない。隣にいて、精神的に支えてくれる人が欲しい。今は近くにいる両親も、いつかはいなくなる。一緒に人生を共にする人に出会いたい。
福田さんには、心に秘めた思いがある。
「古いかもしれないけど、生まれ育った家からお嫁に行きたい。ポリシーというか、そう決めてるんです」