新阿蘇大橋600メートル超 下流側に架け替え

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 国土交通省は5日、熊本地震で崩落した南阿蘇村の国道325号阿蘇大橋について、元の場所より約600メートル黒川下流に架け替える新ルートを決定した。国道57号と325号に挟まれた立野峡谷をまたぐ全長約1キロで、新たな橋の長さは600~700メートル。旧橋(206メートル)を大幅に上回る県内屈指の長さになる。

 同日、熊本市で開いた有識者技術検討会の意見を踏まえて決めた。次回以降の会合で、新たな橋の具体的な構造などを検討する。

 同省九州地方整備局によると、元の場所を含む4案を検討した結果、新ルートは、阿蘇大橋を崩落させた大規模斜面崩落の現場や地盤が不安定な場所を避け、「比較的早く安全に再建できる利点がある」と評価された。

 阿蘇大橋は、熊本都市圏と南阿蘇地域を結ぶ交通の要衝。同局は、元の場所より熊本市に近く、交通や観光の利便性の早期確保、村内のコミュニティー分断の早期解消に効果があると見込む。国営立野ダム建設予定地より上流で、国指定天然記念物の北向谷原始林からも離れた位置になる。

 一方、立野峡谷の黒川沿いには、熊本地震の震源とつながる活断層が存在する可能性があることが同省の地質調査で判明。このため、橋の下部構造物は活断層を避けた場所に配置し、落橋や倒壊が起きにくい構造にする方針だ。架け替えには高度な技術と多額の経費が必要なため、国が管理者の県に代わって復旧事業を担う。着工や完成の時期の見通しは示されていない。(蔵原博康)

トピック平成28年熊本地震

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