災害ごみ処理に苦闘 南阿蘇村、搬入可能1カ所

災害廃棄物の仮置き場になっている旧白水中グラウンド。地震直後に持ち込まれた廃棄物の分別作業が続く=南阿蘇村

 熊本地震で発生したがれきなどの災害廃棄物の処理が、南阿蘇村で大きな課題になっている。村内8カ所の仮置き場のうち6カ所が満杯となり、受け入れ停止。1カ所は6月末の豪雨による土砂災害で、道路が寸断されたまま搬入できない状態が続く。

 受け入れストップの仮置き場の一つ、旧白水中グラウンド(7461平方メートル)。古タイヤやコンクリートなどが仕分けられた廃棄物の山とは別に、未分別のまま高さ3メートルほどに積み上げられた山があった。

 災害廃棄物は、搬出する民間処理業者に引き渡す前に分別しなければならない。村から委託を受け、重機で仕分け作業に追われていた地元建設会社の男性作業員は「一番多い時よりも半分に減った。それでも片付くまでに2カ月はかかる」。別の作業員は「地震直後に分別しないまま受け入れた、つけが来た」と疲労感を漂わせた。

 立野ダムストックヤード(3267平方メートル)は、増え続ける廃棄物へ対応するため5月に開設したが、豪雨による土砂災害で搬入できない状態が続く。村環境対策課は「計算外。受け入れ再開のめどは立っていない」として、別の所に仮置き場の新設を検討する。

 村は、村内の災害廃棄物の総量を5万6千トンと見込む。8月から公費で全壊家屋などの解体・撤去を始める予定で、廃棄物処理は正念場を迎える。ただ、村内で受け入れができるのは長陽パークゴルフ場(5393平方メートル)のみ。家屋解体が始まれば1カ所だけでの対応では心配、との声も関係者から漏れる。

 県は南阿蘇村を含む被災6市町村の廃棄物を受け入れるため、広さ12ヘクタールの2次仮置き場を益城町に建設する予定だ。同課は「家屋などの解体で出る廃棄物は、業者に現場で分別してもらい、県の2次仮置き場に運んでもらう。2次仮置き場の受け入れが始まれば、村内の廃棄物の処理も進む」と期待する。(隅川俊彦)

©株式会社熊本日日新聞社

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