三つ子すくすくと成長 地震の苦境乗り越え

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大きく成長した3人を抱く渡邊さん夫妻=芦北町

 熊本地震の前震の2日前に熊本市民病院で生まれた芦北町の渡邊勤さん(30)、晴香さん(31)夫妻の三つ子の男児が2度の激震や避難、ヘリ搬送などの苦境を乗り越え、たくましく成長している。

 長男健琉[たける]ちゃん、次男翔琉[かける]ちゃん、三男煌琉[ひかる]ちゃん。4月12日に生まれ、約1・4~1・8キロと低体重だったため新生児集中治療室(NICU)に入った。

 14日の前震の際、晴香さんは床をはって病室の外に出たが、3人がいる別棟に行けないまま。15日夕に保育器内の子どもたちの顔を見て安心したのもつかの間、本震が襲った。

 晴香さんは、病院職員に言われるまま建物外へ避難。「廊下からバリバリ音がして気が気でなかった」が、3人の安否は分からないままだった。患者らで混乱し余震が続く中、NICUに子どもがいる母親と励まし合ったという。

 出産後初めてわが子を抱くことができたのは16日午前5時ごろ。新生児の避難部屋で、煌琉ちゃんを抱き寄せた。「他の2人も元気そうでホッとした」。3人はすぐ熊本市の別の病院に送られ、翌日に鹿児島市の病院にヘリで搬送された。

 介護福祉士の勤さんは14日~16日、夜勤などのため子どもたちと会えなかったが、17日に鹿児島の病院で面会した。

 3人は5月19日に退院し、体重は全員4キロを超えた。勤さんは「生まれた直後から苦難に何度も耐えた。将来、苦しいことがあっても力を合わせて乗り越えてくれると信じている」と息子たちを優しく見つめた。(福山聡一郎)

トピック平成28年熊本地震

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