国道57号新ルートは大津町引水~阿蘇市赤水

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 国土交通省は6日、熊本地震による大規模な土砂崩れで通行不能になった南阿蘇村の国道57号の新ルートを決めた。大津町引水から熊本中核工業団地の北側を通り、約4キロのトンネルで外輪山を通過して阿蘇市赤水に至る全長約13キロ。片側1車線で整備する。

 同省は、斜面が崩壊した箇所を避け、工期短縮のためトンネル区間が最短となるようにしたとしている。阿蘇市内の区間は、黒川の洪水浸水想定区域を通るため、高架橋や盛り土で整備する方針。県道北外輪山大津線(通称・ミルクロード)と交差する計3カ所の構造も検討する。

 今後、用地買収に向けた地元説明会やトンネル掘削場所の地質調査に入る。同省は2016年度政府補正予算の熊本地震復旧等予備費で、関連費用38億4千万円を確保した。整備費の総額は数百億円規模になる見通し。

 同省は「完成時期の見通しは用地買収が進んだ後に公表したい」としている。現国道の復旧は、片側2車線から1車線に減らすことを検討している。

 同省は6月末、地域住民らの意見を募集。「農地保全に配慮してほしい」「トンネルはなるべく短く」などの意見が寄せられ、これを踏まえて決定した。(山口尚久)

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