大型車迂回で住民不安 通行止め続く横江大橋(八代市鏡町)

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熊本地震の本震以降、通行止めになっている横江大橋を渡る人=6日、八代市
横江大橋が通行止めになって以来、迂回する大型車などで交通量が増えた周辺の県道=5日

 熊本県八代市鏡町の県道八代不知火線にある横江大橋が、熊本地震によって通行止めが続いている。一帯では迂回[うかい]する大型車が狭い市道を縫うように走り抜け、先を急ぐ歩行者や自転車が柵を乗り越えて橋を渡る姿も目撃され、住民から不安の声が出ている。

 八代不知火線は八代市と宇城市を結び、八代海沿いに広がる農地を南北に貫く。大きな道路と交差せず信号機もほとんどないため、国道3号などのバイパスとして大型トレーラーやトラックの通行も多い。

 横江大橋は鏡川と鮟鱇[あんこう]川をまたぐ長さ200メートル、幅8・8メートル。4月16日の本震で、中央付近の橋脚が約2メートル沈んでアーチ型の橋板がM字型となり、通行止めとなった。

 このため、車両は大橋の手前で市道や農道に折れて川を渡り、再び八代不知火線に戻るケースがほとんどだ。

 「市道に入って来る大型車に子どもや高齢者がはねられないか心配だ」と近くの農業榎本節男さん(71)。迂回路は幅が狭く、大型車同士の離合が困難な場所もある。沿線には民家が軒を連ね、主婦谷口博子さん(65)は「午前3時ごろから、大型車がどんどん入ってくる。地鳴りで眠れず、睡眠導入剤を飲んでいる」と顔を曇らせる。

 横江大橋付近の住民の暮らしも不便だ。最寄りの橋までは、大橋の北側で3キロ、南側で5キロ。漁業徳田あけみさん(64)は、大橋を渡った所にある漁協に行くのに大回りを強いられている。

 大橋の入り口に設置された柵を乗り越えて渡っていく歩行者や自転車も見かけられ、住民らは「早急な橋の復旧や対策を取ってほしい」と声をそろえる。

 これに対し県は「迷惑をかけて申し訳ないが、国と工法を協議中で、復旧時期は未定」という。ただ、「大橋の近くに歩行者用の橋を検討したい。大型車などに国道3号の利用を呼びかけたい」としている。(三室久徳)

トピック平成28年熊本地震

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