被災の豊肥線 88年前の開通祝い落雁“復刻”

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88年前の豊肥線全線開通を祝うために作られた落雁の型枠を手にする佐藤法志さん。9日から1週間限定で3種類を販売する=阿蘇市

 熊本地震によって不通になっているJR豊肥線で、豊後荻(大分県竹田市)-阿蘇(阿蘇市)が9日に再開するのに合わせ、阿蘇市一の宮町の老舗和菓子店が、88年前の豊肥線全線開通の際に祝い菓子として作られた落雁[らくがん]を“復刻”し、同日から1週間限定で販売する。

 販売するのは、1905(明治38)年創業の「向栄[こうえい]堂」。4代目の佐藤法志[のりゆき]さん(45)らによると、28(昭和3)年の開通記念式典で出席者に振る舞うため注文を受け、型枠は初代の故庄太郎さんが四国の彫師に制作を依頼し作ったという。

 A5判ほどの大きさの型枠には「祝開通」の文字のほか、蒸気機関車、噴煙を上げる阿蘇中岳、阿蘇神社の鳥居や拝殿があしらわれている。使うのは88年ぶり。

 同店の落雁は、もち米粉と砂糖を配合した粉状の生地を強く押し固めないのが伝統。ほどよい甘さのあんこも特徴で、法志さんは父親の故隆昭さんから製法を伝授された。

 9日から、紅白それぞれ1日限定10個を店頭販売。開通した年に合わせ、1個1928円。青・黄色に施したものも3千円で予約注文で受け付ける。

 法志さんは「豊肥線の再開は、阿蘇の復興の足掛かり。88年前の全線開業時のにぎわいにあやかり、落雁が地域の活気を取り戻す一助になれば」と話している。(岡本幸浩)

トピック平成28年熊本地震

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