地下に地震断層か 阿蘇カルデラ内に亀裂や液状化多発

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 熊本地震に伴い、阿蘇カルデラ内の阿蘇市と南阿蘇村で、亀裂や段差、液状化が多数発生し、農地や道路などに大きな被害をもたらした。関東学院大(横浜市)の若松加寿江教授(地震工学)は1948年の福井地震との類似性を指摘し、「地下に地震断層が隠れている可能性がある」と推定している。地震のメカニズム解明への一歩となりそうだ。

 熊本地震では益城町などで、地震で動いた地下の断層が地表に達した「地表地震断層」が確認されている。一方、阿蘇カルデラ内で見つかった亀裂や段差は、方向や分布などから地表地震断層とは考えにくいとする専門家が多い。

 48年6月28日に発生したマグニチュード7・1の福井地震は、福井平野東部の断層が原因で起きたとされる。地表地震断層はなかったが、平地で多くの亀裂や段差、液状化が発生し、死者約3700人、約4万8千棟が全半壊となる大きな被害を招いた。地震前後の測量調査などから、地下に地震断層があると推測されている。

 若松教授は5月下旬に阿蘇カルデラを現地調査して、段差や亀裂を確認。国土地理院も航空写真から亀裂を確認した。これらの結果から、若松教授は「福井地震と同様、地下の比較的浅い場所にある地震断層の上に軟弱な地盤があり、段差や亀裂が生じたのではないか」と推定している。

 ただし、阿蘇カルデラは火山の影響が強い点で福井平野とは状況が異なる。熊本大減災型社会システム実践研究教育センターの鳥井真之特任准教授は「段差や亀裂の原因を探るために、地下のボーリング調査が必要ではないか」と話している。(鹿本成人)

トピック平成28年熊本地震

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