南阿蘇で生鮮品買えます! 仮設近くの酒店“衣替え”

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生鮮食品が並んだ「キープ&ショップみなみあそ」で買い物をする住民ら=9日、南阿蘇村

 南阿蘇村河陽で酒店とガソリンスタンドを営む井手商店が、これまで扱っていなかった生鮮食品をそろえた店を酒店内に設け、9日オープンした。熊本地震で阿蘇大橋が崩落し、周辺の交通網は寸断。「買い物で不便を強いられる住民の役に立ちたい」と衣替えした。

 経営者の井手一誠[いっせい]さん(55)・美佐子さん(52)夫婦によると地震前、近隣では阿蘇大橋を渡って大津町などへ買い物に行く人が多かったという。近くの長陽運動公園に仮設住宅56戸が建設されたこともあり、「地元への恩返しのつもりで」と生鮮食品の取り扱いを決断。協力を受けたグリーンコープの商品をそろえる「キープ&ショップみなみあそ」を開いた。

 約200品を並べ、今後は地元産野菜も置く。営業は日曜を除く毎日午前8時から午後7時ごろまで。商品を事前注文しておく「キープ」も可能で火、木曜の正午~午後7時に受け取れる仕組み。オープン初日は、住民らが野菜などを袋いっぱいに買い求めていた。

 井手商店は創業66年。本震で酒瓶数百本が割れ、ガソリンスタンドの洗車機が破損するなど大きなダメージを受けた。井手さん夫婦は「少しでも地域の手助けになればうれしい。必要とされる間はこの形態で続けたい」と話している。(内海正樹)