キャンピングカー 地震後の不安を安眠に

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熊本地震後に購入したキャンピングカーの前に立つ坂本さん夫婦=西原村
冷蔵庫などの装備が整ったキャンピングカーの内部。ソファは倒すとベッドに代わる

 熊本地震で被災した人たちの仮住まいとして、キャンピングカーが注目を集めている。熊本県内の製造販売店に問い合わせが相次いでおり、担当者は「災害時のシェルター機能が認識されつつある」と話している。

 大津町の製造販売店ホワイトトップには地震後、「屋内で寝るのが怖い」「車中泊に疲れた」との理由でキャンピングカーに関する相談が100件近く寄せられている。

 山鹿市の朝倉自動車商会も、注文件数が例年に比べ7割ほど増えた。常務の朝倉崇雄さん(35)は「東日本大震災で、キャンプだけでなく家族を守るシェルターとしての役割が注目された。熊本地震で、より身近なものになり、興味を持つ人が増えたのではないか」と分析する。

 西原村布田の坂本秀博さん(46)の自宅は「一部損壊」で、屋根にはブルーシートが掛かったまま。「余震のたびにギシギシ鳴り、怖くて眠れない」と言い、妻(43)と娘(17)の3人で駐車場に止めた白いキャンピングカーに寝泊まりしている。地震後1週間ほどは乗用車で車中泊を続けたが、「疲れが取れずエコノミークラス症候群も心配だった。安心して眠れる場所が必要」とキャンピングカーを購入した。

 約15平方メートルの車内は冷蔵庫や電子レンジ、トイレや浴室を完備し、ソファを倒すとベッドに代わる。当初は寝泊まり用のプレハブも考えたが、「車両登録すれば道路を走行できるので、今後も使い道がある」と利点を挙げる。

 ホワイトトップ社長の池本拡太郎[こうたろう]さん(31)は「今後に備えて持っておくと安心という人もいる。動かせるプライベート空間として需要が高まっている」と話している。(富田ともみ)

トピック平成28年熊本地震

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