狭いよ! 地震後の学童保育 場所の確保課題に

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児童クラブの部屋に集まって過ごす益城中央小の子どもたち。外遊びが難しい状況という=益城町

 熊本地震の被災地では、学童保育(放課後児童クラブ)で利用していた施設が被災したり、避難所になったりしたため、子どもたちは狭いスペースでの活動を強いられている。県学童保育連絡協議会の調査には、各クラブから「外遊びができない」「狭い場所にひしめき合っている」などの声が上がっており、場所の確保が課題となっている。

 6月中旬、益城中央小(益城町)の敷地内にある児童クラブの施設では、児童らが机を囲んで宿題の真っ最中だった。通うのは1~3年の55人。地震前、3年生は別教室を利用していたという。「部屋の広さは45人分。子どもたちはぎゅうぎゅうです」と支援員の中村章子さん(57)。

 同小には、被災した近くの保育所や中学校が間借り中。児童クラブが使っていた教室は現在、保育所の園児らが利用している。児童クラブの利用者は7月から62人に増え、過密度は高まるばかりだ。

 地震後に導入されたスクールバスが施設近くを通るため、外遊びもままならない。「狭い部屋で過ごすより、外で遊んでストレスを発散させたいけれど、外に出るのも危険」と中村さん。「まだ外に出られんと?」と聞く子どももいるという。

 津森小(同町)の児童クラブは、学校近くの公民館を利用している。地震の後、公民館では児童クラブの両側が避難者の部屋となった。「子どもたちの声が響くのではないか」と支援員は心配する。

 県学童保育連絡協議会が被災地の児童クラブに状況などを聞き取った調査では、「学童保育の施設が避難所になった」「施設が被災したため、学校に部屋を使わせてほしいと要望したが、余裕がないと断られた」などの声が寄せられた。

 さらに「運動場が駐車場になった」「室内のみで動きのある遊びができない」など、遊び場確保に苦慮する状況も浮かび上がる。

 県子ども未来課によると、県外企業の支援を受け、益城中央小などではプレハブ設置の準備を進めているという。ただ、こうした動きはまだ一部にとどまっているのが現状だ。

 同協議会は5月末、スペース確保などを訴える要望書を蒲島郁夫知事と塩崎恭久厚労相あてに提出した。神田公司会長は「学童保育は学校や保育園などに比べ、対応が後回しにされがち。東日本大震災の後、子ども一人で留守番をさせる不安などから、学童保育の需要が増えた。熊本でも同様の傾向が見られ、早急な対応が必要だ」と訴える。(森本修代)

トピック平成28年熊本地震

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