同じ被災者、悩み話して 「いのちの電話」

電話で悩みを聞く熊本いのちの電話の相談員

 熊本地震の発生から3カ月。悩みを聞いて自殺を防ぐ「いのちの電話」に、被災者の電話が相次いでいる。熊本では相談員も被災。熊本いのちの電話の事務局は「同じ被災者として、悩みをしっかり受け止めたい」と相談を呼び掛けている。

 熊本では地震後、5月24日に受け付けを再開。地震関連はこれまで約170件に対応した。7月1日以降は九州・沖縄の6県のいのちの電話が協力し、被災者向けのフリーダイヤルも開設。2千件近い着信があったが、回線数が限られ、対応できたのは約130件だった。年代別に目立つのは40代~50代。生活や家族、仕事に関する悩みが多かった。

 避難所の高齢男性は「もう、おらん方がよかとだろな」と自殺をほのめかした。「なかなか弱音を吐けない」と漏らす働き盛りの男性もいたという。

 110人いた熊本の相談員は、被災を機に一時90人まで減った。聞いた悩みを自分の境遇に重ねるなど、相談員の負担も重い。事務局を務める池田菖子さん(69)は「相談員のケアに努めたい」と話し、相談員同士が心境を語り合う場を設けている。

 熊本いのちの電話TEL096(353)4343、フリーダイヤル(0120)874343。(石貫謹也)

©株式会社熊本日日新聞社

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