閉校の旧校舎が一役、素早く授業再開 被災の阿蘇西小

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スクールバスを降りて旧尾ケ石東部小校舎に登校する児童たち=阿蘇市

 熊本地震で被災した阿蘇市の阿蘇西小(137人)が、4月に同校と統合し閉校となった同市の旧尾ケ石東部小の校舎を借りて授業を続けている。16日で本震から3カ月。児童らは新たな環境に慣れ元気な姿を見せる。

 「おはようございます」。午前7時過ぎ、旧尾ケ石東部小にスクールバスが到着すると、阿蘇西小の児童たちが元気に降りて来る。児童全員がそろうと旧尾ケ石東部小時代よりも人数が多く、統合前の活気を取り戻したような雰囲気だ。

 阿蘇西小は、4月16日の本震で3階建て校舎に多数のひび割れなどが発生し、プールも20センチ陥没した。市教育委員会によると、本年度中の補修完了は難しいという。市教委は、被害がなく5キロ離れた旧尾ケ石東部小の校舎活用を決定。自衛隊が阿蘇西小の机やイスなどを移動させ、5月9日から再開した。

 教材不足などの不便はあるものの、「旧尾ケ石東部小が無事だったのは幸い。素早く授業再開にこぎ着けた」と作見千絵校長。合併前の阿蘇西小出身の児童は不慣れな校舎へ通うことになったが、大きな動揺はないという。

 6年生で同校出身の山田凱斗[がいと]さんは「みんなとバラバラにならずに済んで良かった」。旧尾ケ石東部小出身の6年生、佐藤龍さんは「友だちが増えて寂しくない」と話す。

 「大雨の時に、山で牛馬の世話などをしている家族を心配する子どもが増えた」。作見校長は、被災経験による児童の成長を感じるといい、震災を糧に思いやりの心を身につけてほしいと期待を寄せる。(上杉勇太)

トピック平成28年熊本地震

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