熊本地震「二次災害」に認定 大雨の死者5人

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 6月19日から25日にかけて発生した大雨被害を受け、熊本市と宇土市、上天草市は15日、大雨による土砂災害で死亡した5人を、熊本地震による二次災害の被害と認定した。地震の被災者と同様に災害救助法の対象となり、遺族が申請すれば災害弔慰金などが支給される。

 県は亀裂が入っていた堤防の決壊や地盤の緩みによる土砂災害など、地震に関連した死者や家屋被害については「4月14日付で適用した災害救助法の対象となる」と市町村に通知。関連の有無は市町村が確認する。

 熊本市は、6月20日発生した北区津浦町の土砂崩れで死亡した男性(87)と妻(85)の2人について、「二次被害による直接死」にあたるとした。夫婦の自宅裏の斜面が地震により緩んでいたことが、地震前後に撮られた航空写真などから明らかになった。

 宇土市は20日から21日の土砂崩れで亡くなった椿原[つばわら]町の男性(66)と住吉町の女性(53)を地震に起因する被害とし、上天草市も大矢野町で死亡した男性(92)を地震被害と認定。いずれも地震により、一帯の地盤が緩んでいたことを確認したという。

 一方、家屋被害で地震と関連があるとされたのは計51棟。全壊は熊本市、御船町、上天草市、南阿蘇村の計8棟。このほか半壊8棟、床上浸水8棟、床下浸水15棟、一部損壊10棟などだった。(植木泰士、丸山宗一郎、小野宏明)