石垣崩壊の熊本城飯田丸 応急工事急ピッチ

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 熊本地震で石垣が崩れ、角石[すみいし]で櫓[やぐら]を支えている熊本城飯田丸五階櫓(熊本市中央区)の応急工事が急ピッチで進んでいる。櫓を下から抱えこむ巨大な鉄の「緑の腕」が城内に出現。飯田丸の最大の“敵”である台風の襲来を前に、関係者は推移を見守っている。

 工事を担当する大林組九州支店熊本城工事事務所は6月上旬から、作業の妨げとなる樹木を伐採し、鉄骨を組む重機を城内に搬入。飯田丸五階櫓の北東部分にコンクリートの土台を造り、その上に「緑の腕」を組み立てている。

 熊本城調査研究センターなどによると今後、鉄骨で組んだ「腕」をレール上で滑らせて、櫓の北側へ移動。櫓を覆う形で「腕」を出し、櫓の下に約3メートルの支柱を3本差し入れる。角石に掛かる櫓の荷重に影響しないよう、慎重に工事を進める。7月中に完成予定。

 関係者は「災害の想定は難しいが、台風は脅威。櫓が浮いて角石が崩れる」と危ぐしながら、スーパーゼネコンの知恵と技術に期待を寄せる。

 飯田丸五階櫓の石垣は、4月14日の前震で南側約5メートル四方が崩れたが、16日の本震で崩落が倍以上に拡大。東側も約7メートル四方に渡って崩れ、角石だけが残る状態になった。(飛松佐和子)

トピック平成28年熊本地震

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